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オーディオテクニカ AT2040 vs BP40 徹底比較|価格差3倍の価値はどこにある?配信・ポッドキャスト向け最強ダイナミックマイク選定ガイド

オーディオテクニカ AT2040 BP40 比較 違い
目次

AT2040とBP40の決定的な違い:結論から選ぶならどっち?

オーディオテクニカのダイナミックマイクラインナップにおいて、ポッドキャストやストリーミングに特化した「AT2040」と、放送局クオリティを追求した上位モデル「BP40」は、一見似た形状をしていますが、その中身と目指す音質は全く異なります。まずは、両者のスペックを詳細な比較表で確認し、どちらがあなたに最適か結論を出しましょう。

スペック・機能比較表

比較項目AT2040BP40
型式ダイナミック型大口径ダイナミック型
指向特性ハイパーカーディオイドハイパーカーディオイド
周波数特性80~16,000Hz50~16,000Hz
感度(0dB=1V/Pa、1kHz)-53dB (2.2mV)-48dB (3.9mV)
出力インピーダンス600Ω450Ω
ローカットフィルターなし100Hz (80Hzから緩やかに減衰)
外形寸法(長さ×最大径)145.3mm × 52mm164.0mm × 56.0mm
質量約615g約632g
内部構造ショックマウント・ポップフィルター内蔵ハムバッキングコイル・多層式ウインドスクリーン
市場価格(税込目安)約12,000円 〜 14,000円約45,000円 〜 50,000円

【結論】AT2040を選ぶべき人

「吸音対策が不十分な自室で、低予算かつ手軽にプロっぽい声にしたい配信初心者」に最適です。
1万円台という低価格ながら、上位機種BP40の設計思想を継承しており、背景ノイズ(PCのファン音やエアコン音)を強力に抑えるハイパーカーディオイド特性を持っています。さらに、ポップフィルターやショックマウントが内部に組み込まれているため、追加アクセサリーを買い揃えなくても、開封してすぐにクリーンな音質で配信を始められるのが最大のメリットです。

【結論】BP40を選ぶべき人

「ナレーション、プロのラジオ収録、または音質に1ミリも妥協したくない中上級者」に最適です。
AT2040との最大の違いは「音の深みと感度」です。37mmというダイナミックマイクとしては異例の大口径ダイアフラムを搭載しており、50Hzからの豊かな低音域を拾うことができます。感度も-48dBとAT2040より5dB高く、オーディオインターフェースのゲインを過度に上げずに済むため、ホワイトノイズを抑えた高品質なレコーディングが可能です。4万円以上の投資に見合う「圧倒的な実在感のある声」を手に入れたいなら、BP40一択となります。


オーディオテクニカが誇る「放送用マイク」の系譜と設計思想

オーディオテクニカは、日本の音響機器メーカーとして世界中のスタジオや放送局で信頼を得てきました。特に「BP(Broadcast & Production)」シリーズの一環として開発されたBP40は、本来はラジオ局のDJやナレーターが、コンデンサーマイクのような明瞭さと、ダイナミックマイクの扱いやすさを両立させるために設計されたプロ機です。

一方、AT2040は「20シリーズ」という、ホームスタジオや個人クリエイター向けのラインナップに属しています。しかし、その中身は「BP40の音質を継承した」とメーカーが明言するほど、プロの設計思想が色濃く反映されています。

大口径ダイナミックのメリット

一般的なダイナミックマイクは、構造上、高音域の繊細な表現が苦手とされています。しかし、オーディオテクニカはダイアフラム(振動板)の大型化と精密な表面加工により、ダイナミックマイク特有の「音の太さ」を維持しながら、コンデンサーマイクに迫る「解像度」を実現しました。これにより、以下の3つのメリットが生まれます。

  • 環境ノイズに強い:コンデンサーマイクのように周囲の微細な音を拾いすぎない。
  • 耐久性が高い:湿気や衝撃に強く、日常的な配信環境でも性能が劣化しにくい。
  • 加工しやすい音質:後からEQ(イコライザー)で調整しやすい、フラットで芯のある音が録れる。

AT2040の詳細解説:1万円台で手に入る「配信特化型」の完成度

AT2040は、現代のストリーマーやポッドキャスターが抱える「予算」と「環境」の悩みを解決するために生まれたマイクです。

ハイパーカーディオイドの威力

AT2040が採用している「ハイパーカーディオイド」は、一般的な単一指向性(カーディオイド)よりもさらに側面からの音を遮断します。マイクの正面から約130度の範囲以外の音を強力に減衰させるため、デスク上でのタイピング音、マウスのクリック音、PCケースから漏れるファンの騒音などを効果的にカットします。

オールインワン構造によるコスト削減

AT2040の内部には、以下の2つの重要な機構が標準装備されています。

  1. 内蔵ショックマウント:マイクスタンドから伝わる振動を物理的に吸収。
  2. 多層メッシュ・ポップフィルター:不織布フィルターとメッシュを組み合わせ、破裂音(ポップノイズ)を低減。

通常、これらを外付けで揃えると別途5,000円〜10,000円程度のコストがかかりますが、AT2040は本体価格12,000円前後の中にこれらが含まれており、驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。


BP40の詳細解説:プロの現場を支える「放送局クオリティ」の真髄

BP40は、単なるAT2040の上位互換ではなく、プロフェッショナルな音声制作を完結させるための「楽器」に近い存在です。

37mm大口径ダイアフラムと「音の太さ」

BP40の心臓部には、直径37mmもの大型ダイアフラムが搭載されています。これにより周波数特性の下限が50Hzまで拡張されており、男性の低い声の響きや、声の「説得力」に関わるローエンドを豊かに捉えます。リスナーに安心感を与える「マイクに乗った声」を作ることが可能です。

ハムバッキングコイルによる電磁波対策

プロのスタジオやモニターに囲まれた配信デスクでは、電磁波による「ブーン」というハムノイズが問題になります。BP40は内部に「ハムバッキングコイル」を搭載しており、近接する電子機器からのノイズ干渉を物理的にキャンセルします。これはAT2040にはない、プロ機ならではの堅牢な設計です。

100Hzローカットフィルタースイッチ

本体背面に搭載されたスイッチにより、100Hz以下の不要な低音をカットできます。エアコンの低い唸り音や建物の振動音を録音段階で排除でき、声の明瞭度をさらに向上させます。

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【検証】AT2040とBP40の「音質」を深掘り比較

ここでは、実際に録音した際の聞こえ方の違いを、音響特性の観点から深く掘り下げます。

周波数特性の比較:明瞭さ vs 重厚感

  • AT2040(80-16,000Hz):低域が80Hzからロールオフしているため、スッキリして聞き取りやすい音質です。ポッドキャストで長時間聴いても疲れにくいのが特徴です。
  • BP40(50-16,000Hz):50Hz付近のサブベース域までカバーしているため、声に重厚感と立体感が出ます。映画のようなナレーションや、重みのあるトークを求める場合に圧倒的な差が出ます。

近接効果の現れ方

  • AT2040:近接効果を利用しても音の分離感が保たれるため、初心者でも扱いやすいです。
  • BP40:近接効果が非常にダイナミックに現れます。マイクに3cmほどまで近づくと、ラジオDJのような「渋い低音」を意図的に作り出すことができます。

設置環境と周辺機器:ポテンシャルを引き出すための必須装備

これらのマイクはXLR接続であるため、性能を引き出すには周辺機器の選択が重要です。

必要なオーディオインターフェースの性能

ダイナミックマイクは出力電圧が低いため、オーディオインターフェース側で大きな増幅(ゲイン)が必要です。

  • AT2040(感度 -53dB):最低でもゲイン幅が60dB以上あるモデル(例:MOTU M2, Focusrite Scarlett 4th Gen)を推奨します。
  • BP40(感度 -48dB):AT2040より感度は高いですが、大口径の繊細さを活かすには、ノイズフロアの低い高品質なプリアンプを搭載したインターフェースが望ましいです。

推奨アクセサリー

アクセサリーAT2040BP40
マイクアーム軽量〜中量級でOK(例:AT8175)重量を支えられる剛性が必要(例:AT8700J)
ショックマウント不要(内蔵されているため)必須(専用のAT8484が推奨)
XLRケーブル3m程度の安価なものでも可信号ロスを防ぐ高品質なもの(例:CANARE EC03)

利用シーン別:どちらのマイクがあなたの活動を加速させるか?

ゲーム実況・ライブ配信(Twitch / YouTube)

推奨:AT2040
配信中はキーボード音や冷却ファン音が入りがちですが、AT2040のハイパーカーディオイド特性はこれらを最小限に抑えます。内蔵ショックマウントにより、マイクに手が当たった際の振動音も軽減します。

ポッドキャスト・朗読・ナレーション

推奨:BP40
音の質感がブランド価値に直結するコンテンツでは、BP40の豊かな低域とクリアな高域が、聴き手にプロフェッショナルな信頼感を与えます。静かな環境でじっくり声を聴かせるシーンで真価を発揮します。

テレワーク・Web会議

推奨:AT2040
実用的なノイズ抑制機能により、騒がしい家庭環境でもクリアな声を相手に届けることができます。見た目のプロフェッショナル感も高く、ビジネスシーンでも違和感ありません。


競合マイクとの比較:SHURE SM7BやAT2020とどう違う?

比較モデル特徴AT2040/BP40との違い
SHURE SM7B世界標準の配信マイク(約6万円)SM7Bの方がさらに感度が低く、強力なアンプが必要。音はよりフラット。
audio-technica AT2020定番コンデンサーマイク(約1万円)AT2020は繊細な音を拾うが、部屋の反響やノイズも拾いやすい。
RODE PodMicAT2040の直接のライバル(約1.5万円)PodMicは中高域にクセがあり、AT2040の方がより自然で落ち着いた音質。

購入前に知っておくべきメンテナンスと耐久性

  1. 湿気対策:使用後は乾いた布で拭き、極端に湿度の高い場所を避けて保管してください。
  2. グリルのお手入れ:内部にホコリが溜まると音質に影響するため、定期的にエアダスターなどで清掃することをお勧めします。
  3. 価格改定の動向:原材料費の高騰により定期的に価格改定が行われています。以前よりも実売価格が上昇傾向にあるため、早めの判断が推奨されます。

失敗しないためのFAQ:よくある悩みと回答

Q: AT2040に外付けのポップガードは必要ですか?

A: 基本的には不要です。
内蔵の多層メッシュフィルターが非常に優秀です。どうしても気になる場合は、マイクを口の正面から15度ほどずらす「オフアクシス収録」を試してみてください。

Q: USB接続はできますか?

A: できません。
AT2040、BP40ともにXLR端子専用です。PCに繋ぐには必ずオーディオインターフェースが必要です。

Q: 初心者がいきなりBP40を買うのは「宝の持ち腐れ」ですか?

A: いいえ、むしろ「最短ルート」です。
予算が許すのであれば、最初から最高級の道具を使うことで機材のせいにする言い訳をなくし、コンテンツの内容に集中できます。


まとめ:AT2040とBP40、あなたの正解はこれだ

今回の比較を通じて、AT2040とBP40の役割の違いが明確になりました。

  • AT2040は、「実用性とコスパの王様」です。配信環境が整っていない場所でも、最小限の投資で最大の結果を出してくれます。
  • BP40は、「表現力の究極」です。声を最大限に美しく、重厚に届けたい方のための、一生モノの道具です。

最終チェックリスト

  1. 予算は2万円以内か? → YESなら AT2040
  2. 部屋のノイズがひどいか? → YESなら AT2040
  3. ナレーションや声優のような活動をするか? → YESなら BP40
  4. 48dB以上のゲインを稼げるインターフェースを持っているか? → NOなら、マイク予算を調整するかインラインブースターを導入しましょう。

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次に進むためのアクション:

  • お使いのオーディオインターフェースの「最大マイクゲイン」を仕様表で確認してください(60dB以上あれば理想的です)。
  • デスクのスペースを測定し、AT2040/BP40のサイズが収まるマイクアームが設置可能か確認してください。
  • YouTube等で両機の「サウンドデモ」を聴き比べ、自分の声質に近いレビュアーの声を参考に最終決定を下しましょう。
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