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RX 6400はPCIe 3.0で遅い?

RX 6400はPCIe 3.0で遅い?

選ぶ前の判断ポイント

Radeon RX 6400はPCIe 3.0のPCでも原則として動作します。ただし、カード自体はPCI Express 4.0 x4接続です。Gen3環境ではx4のまま世代だけが下がるため、利用できる帯域はGen4 x4の約8GB/sからGen3 x4の約4GB/sへ半減します。

実際のゲーム性能は一律ではありません。2022年の25ゲーム比較では平均約14%低下しましたが、ほとんど差が出ないタイトルがある一方、約30~35%低下したタイトルもありました。したがって、「PCIe 3.0なら必ず14%遅い」とは判断できません。

軽量ゲームを低~中設定で遊び、補助電源不要やロープロファイル対応を優先するなら、Gen3環境でもRX 6400は候補になります。反対に、高テクスチャのAAAゲームや安定した最低fpsを重視するなら、4GB VRAMとGen3 x4の制約が重なるため慎重に選ぶべきです。

目次

PCIe 3.0での性能低下はゲームごとの差が大きい

RX 6400のGen3接続を考えるとき、平均値だけを見ると判断を誤りやすくなります。同一環境でGen4とGen3を比較した検証では、25ゲーム平均で約14%の低下でした。しかし、Assassin’s Creed ValhallaとGod of Warは約35%、DOOM Eternalは約30%低下しており、タイトルによる振れ幅は小さくありません。

一方で、軽い負荷やPCIe帯域への依存が小さいゲームでは、差が目立ちにくい場合があります。つまり、Gen3化による影響は「GPU全体が常に一定割合遅くなる」という単純なものではなく、ゲームエンジン、解像度、画質設定、メモリ使用量によって変わります。

ここで注意したいのは、約14%という数値が2022年時点のゲームとドライバーを使った比較結果であることです。2026年のすべてのゲームへ、そのまま同じ低下率を当てはめることはできません。約30~35%という大きな差も、特定タイトルの結果であり、高設定なら必ず同程度まで落ちるわけではありません。

なお、別の検証では1080p中設定で平均56fpsという結果も確認されています。これはRX 6400が軽~中負荷の設定で動作できる材料にはなりますが、ゲーム構成や測定条件が異なるため、前述の25ゲーム平均と直接足し引きはできません。数値を横並びにするのではなく、「設定を抑えれば用途が残る」という判断材料として見るべきです。

購入判断では「平均で何%落ちるか」よりも、自分が遊ぶゲームが4GBを超えるメモリを使いやすいか、画質設定を下げられるかを確認する方が実用的です。軽量ゲーム中心ならGen3でも許容しやすく、重いゲームを高画質で遊ぶほど不利になりやすい、と捉えるのが適切です。

4GB VRAMとx4接続が重なると差が広がりやすい

RX 6400は4GB GDDR6、64bitメモリ、PCIe 4.0 x4という構成です。PCIeは後方互換があるためGen3スロットでも使えますが、Gen3 x4では帯域が約4GB/sに限られます。

ゲーム内のテクスチャなどが4GB VRAMに収まっている間は、PCIe帯域の差が表面化しにくい場合があります。ところが、必要なデータがVRAMを超えると、一部をシステムメモリへ退避し、PCIe経由で読み戻す場面が増えます。そのときGen3 x4の狭い帯域が足かせになりやすくなります。

このため、Gen4環境へ移せばすべて解決するわけではありません。Gen4 x4なら転送帯域の不利は緩和できますが、4GB VRAM自体は増えないからです。高解像度テクスチャや重い画質設定を使う場合は、Gen4でも4GBの制約が残ります。

RX 6400をGen3で使うなら、画質設定を欲張らず、VRAM使用量を抑えることが重要です。PCIe 3.0だから即座に候補外ではありませんが、「4GBを超えにくい設定で使えるか」が実質的な分岐点になります。

購入前はCPUとマザーボードを両方確認する

自分のPCがGen3かGen4かは、マザーボード名だけでは判定できません。確認すべきなのは、CPUが対応するPCIe世代と、実際にグラフィックボードを挿すスロットの仕様です。

たとえば同じRyzen 5000シリーズでも、Ryzen 5 5500、Ryzen 5 5600G、Ryzen 7 5700GはGen3です。一方、Ryzen 5 5600とRyzen 7 5700XはGen4に対応します。B550マザーボードであっても、搭載CPUがGシリーズなどの場合はCPU直結スロットがGen3動作になる構成があります。

Intelも世代名だけでなく型番確認が必要です。Core i5-10400はGen3、Core i5-11400はGen4です。したがって、「B550だからGen4」「Ryzen 5000だからGen4」と決めつけず、CPU公式仕様とマザーボードのスロット仕様を照合してください。

確認手順は次の3段階です。

  1. CPUの正確な型番を調べ、対応するPCIe世代を確認する
  2. マザーボードの仕様表で、使用するPCIEX16スロットの世代と配線元を確認する
  3. CPUの種類によってスロット仕様が変わる注記がないか確認する

また、省スペースのメーカー製PCではPCIe世代だけで購入を決められません。ロープロファイル対応、カードの長さと厚さ、ブラケット形状、スロットから供給できる電力、BIOS上の制限も確認が必要です。RX 6400には55W、ロープロファイル、1スロット仕様の製品がありますが、すべてのOEM PCへ搭載できるとは限りません。

搭載後は負荷中のBus Interfaceを見る

搭載後の実動作は、GPU-Z系の情報画面にある「Bus Interface」欄で確認できます。表示の「@」以降が現在の動作モードです。

RX 6400で負荷中に「x4 4.0」と表示されればGen4 x4、「x4 3.0」と表示されればGen3 x4で動作しています。ここで重要なのは、アイドル時の表示だけで判断しないことです。省電力機能により、低負荷時はPCIe 1.1や2.0相当まで世代が下がって表示される場合があります。

そのため、ゲームやレンダーテストなどでGPUへ負荷をかけた状態でもう一度確認してください。アイドル時に1.1と表示されたからといって、故障や設定ミスとは断定できません。

負荷をかけても想定より低い世代やレーン数のままなら、挿しているスロット、BIOS設定、CPUとマザーボードの対応条件を見直します。必要に応じてBIOS側でもレーン構成を確認すると、ソフト上の表示だけに頼らず切り分けられます。

Gen3環境で選ぶ価値が残る人

PCIe 3.0環境のRX 6400は、純粋なゲーム性能だけで見ると不利です。とくにAAAゲーム、高テクスチャ、4GBを超えやすい設定、最低fpsの安定を優先する用途では、Gen3 x4と4GB VRAMの組み合わせが弱点になります。確認されていない1%Lowやスタッターの数値まで推定はできませんが、平均fpsだけで安心とは言い切れません。

それでも、補助電源を用意できない、ロープロファイルしか入らない、1スロット幅が必要といった制約があるPCでは、RX 6400の価値が残ります。軽量ゲームや1080pの低~中設定を中心にし、画質を調整できるなら、Gen3だからという理由だけで外す必要はありません。

最終的な判断軸は明確です。性能を最優先するならGen3環境でのRX 6400は慎重に選ぶ。小型、省電力、補助電源不要を優先し、4GBを超えにくい使い方ができるなら候補に残す。そのうえで、購入前にCPUとスロット仕様、搭載後に負荷中のBus Interfaceを確認すれば、接続規格を推測だけで判断せずに済みます。

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