この記事の判断ポイント
エレコムの新型トラックボール「IST PLUS」は、従来モデルのISTをベースに、接続性やカスタマイズ性を高めたシリーズです。
2026年6月下旬発売の「M-IT10MRSシリーズ」と「M-IT11MRSシリーズ」は、どちらも親指操作タイプのワイヤレストラックボールですが、ボールを支える方式が異なります。
M-IT10MRSはボールローラー支持を採用した標準モデル、M-IT11MRSはミネベアミツミ製ベアリング支持による滑らかな操作感を重視したモデルです。
価格差は2600円。単純に上位モデルを選ぶのではなく、毎日の操作時間や求める感触によって選択肢が変わります。
この記事では、IST PLUSで何が変わったのか、M-IT10MRSとM-IT11MRSの違い、旧ISTユーザーが買い替えを検討するときのポイントを整理します。
IST PLUSはISTから進化した新しいトラックボールシリーズ
IST PLUSは、エレコムが2026年6月下旬に発売したワイヤレストラックボールの新シリーズです。
基本的なスタイルは、手元のボールを親指で操作するタイプです。一般的なマウスのように本体を動かす必要がないため、デスク上の操作スペースを広く使える点がトラックボールの特徴です。
IST PLUSでは、36mmボールを採用しています。ボールのサイズ感は操作時の感覚に影響する部分で、細かなカーソル移動から大きな画面移動まで、手元でコントロールする操作性を重視した設計です。
大きな変更点は、単なる外観変更ではなく機能面が強化されたことです。
IST PLUSでは、支持ユニット交換に対応しています。トラックボールはボールを支える部分によって回転時の感触が変わるため、ユーザー自身が好みに合わせる余地を持たせています。
また、マルチペアリング、オンボードメモリ、5ボタンといった機能も追加されています。
特にオンボードメモリは、設定情報を本体側に保存できるため、複数の環境で使う場合に便利な機能です。
接続方式も強化されています。USB無線2.4GHzとBluetooth Low Energyに対応し、合計3台まで接続先を切り替えられます。
仕事用パソコン、個人用パソコンなど複数の機器を使う人にとって、1台のトラックボールで操作環境をまとめられる点はIST PLUSの魅力です。
M-IT10MRSとM-IT11MRSの違いは2600円差の価値
IST PLUSの2モデルで最も確認したい部分は、ボール支持方式の違いです。
| モデル | 支持方式 | 価格(税込) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| M-IT10MRS | ボールローラー支持 | 8380円 | 価格を抑えながらIST PLUSの機能を利用できるモデル |
| M-IT11MRS | ミネベアミツミ製ベアリング支持 | 10980円 | 滑らかな操球感を重視したモデル |
M-IT10MRSの価格は8380円(税込)、M-IT11MRSは10980円(税込)で、差額は2600円です。
M-IT10MRSは、IST PLUSの新機能を取り入れながら価格を抑えたい人向けです。
初めてトラックボールを使う場合、まずは基本的な操作感を試したいという人も多くいます。そのような場合、M-IT10MRSは選びやすいモデルです。
一方、M-IT11MRSはベアリング支持を採用しています。メーカーは滑らかな操球感を特徴としており、長時間トラックボールを操作する人ほど、この違いを重視しやすくなります。
ただし、ベアリング支持だからすべての人にとって最適とは限りません。
トラックボールは指で直接ボールを操作する入力機器のため、好みの重さや抵抗感があります。普段から入力機器にこだわる人はM-IT11MRSの操作感を検討しやすく、価格とのバランスを重視するならM-IT10MRSが候補になります。
旧ISTユーザーが買い替える場合に確認したいポイント
すでにISTを使っている人の場合、買い替えの判断材料は「新しいモデルだから」だけではありません。
IST PLUSでは、支持ユニット交換対応、マルチペアリング、オンボードメモリなど、日常的な使いやすさに関わる部分が追加されています。
特に複数台のパソコンを使う環境では、3台切替対応は分かりやすい進化点です。
例えば、仕事用PCではBluetooth、別のPCではUSB無線といったように、利用環境に合わせた使い分けができます。
一方で、現在のISTを1台のパソコンだけで使用していて、操作感にも満足している場合は、追加機能が必要かを確認することが重要です。
トラックボールは毎日触れる入力機器です。CPUやストレージのように数値だけで判断する製品ではなく、手に触れたときの感覚や作業スタイルとの相性が満足度を左右します。
発売直後だから確認しておきたい注意点
IST PLUSは注目度の高い新モデルですが、発売直後ということもあり、長期間使用した場合の耐久性や多くのユーザーによる評価はまだ十分に確認できる段階ではありません。
そのため、現時点ではメーカーが公開している仕様を中心に判断することになります。
特に注意したいのは、ベアリング支持モデルであるM-IT11MRSについて、長期的な耐久差まで判断できる情報はまだない点です。
また、支持ユニット交換に対応していますが、交換ユニットの実売価格や入手性については購入前に確認が必要です。
新製品では発売時期によって販売価格や在庫状況が変化する可能性もあります。購入を検討する場合は、最新の販売情報を確認しながら選ぶのが安心です。
IST PLUSはどちらを選ぶべきか
M-IT10MRSとM-IT11MRSの選び方は、何を優先するかで決まります。
価格を抑えながらIST PLUSの新機能を使いたい人には、M-IT10MRSが向いています。
一方で、毎日長時間トラックボールを操作する人や、ボールの滑らかな動きを重視したい人は、2600円差でM-IT11MRSを検討する価値があります。
特に仕事で長時間パソコンを使う場合、入力機器の小さな違いが作業全体の快適性に影響します。
ただし、ゲーム性能を目的に選ぶ製品ではなく、普段の作業環境を快適にするための入力機器として考えるほうが適しています。
IST PLUSは、旧ISTからの買い替えでも、初めてトラックボールに挑戦する場合でも、選択肢を整理しやすいシリーズです。
M-IT10MRSは価格とのバランス、M-IT11MRSは操作感へのこだわりが判断軸になります。2600円の差を「毎日の操作快適性への投資」と見るか、「まず試すための節約」と見るかで、自分に合うモデルが見えてきます。
確認してから判断する
IST PLUS製品情報については、最新情報や公式発表で条件が変わる場合があります。本文で要点を押さえたうえで、必要に応じてエレコム IST PLUS M-IT10MRS M-IT11MRS 製品情報の一次情報も確認してください。

