SSDの価格が上がっていると、「必要最低限の1TBにするか、割安に見える2TBを選ぶか」で迷いやすくなります。
先に結論をいうと、同じシリーズ・同じ販売条件で、2TBの価格が1TBの2倍未満なら、1GB当たりの価格は2TBの方が安くなります。ただし、容量単価だけで2TBを選ぶのは早計です。2TBへ増やすための差額を実際に払えるか、1TBを使い切る見込みがあるか、後から増設できるかまで確認する必要があります。
2026年7月15日に確認したWD_BLACK SN7100の掲載例では、1TBが32,980円、2TBが53,820円でした。2TBは20,840円高い一方、1GB当たりでは1TBが32.98円、2TBが26.91円です。計算上は2TBの方が約18.4%割安でした。
一方で、この価格は固定ではありません。在庫、販売元、送料、ポイント、特価終了によって結論は変わります。この記事では、現在の価格をそのまま信じるのではなく、購入時の実売価格から1TBと2TBを判断する方法を整理します。
まずは1TBと2TBの価格比を計算する
容量単価を比べるときは、異なるメーカーやシリーズを混ぜず、同一シリーズの1TBと2TBを比較します。販売元、国内保証、ヒートシンクの有無、送料条件もそろえることが大切です。
最初に見る数字は「2TB価格÷1TB価格」です。この結果が2未満なら、2TBの方が公称1GB当たりの価格は安くなります。
| 確認項目 | SN7100の掲載例 |
|---|---|
| 1TB価格 | 32,980円 |
| 2TB価格 | 53,820円 |
| 価格比 | 約1.632倍 |
| 2TBにする差額 | 20,840円 |
| 1TBの容量単価 | 32.98円/GB |
| 2TBの容量単価 | 26.91円/GB |
この例だけを見ると2TBが有利ですが、常に同じ結果になるわけではありません。2026年7月前半の秋葉原店頭価格では、EXCERIA PLUS G4と990 EVO Plusは2TBの容量単価が1TBより安い一方、990 PROは2TB価格が1TBの2倍を超えていました。
つまり「2TBは大容量だから得」ではなく、その時点の価格比で判断する必要があります。価格差を見るときはポイント還元前の表示価格だけでなく、送料を含む実支払額もそろえてください。
本文内図解|この記事の全体像
SSDは500GB・1TB・2TBどれがいい 比較の全体像
SSD高騰時は1TBと2TBどっち?容量単価で判断
比較対象
- ●内蔵M.2 2280 NVMe SSD 1TB
- ●内蔵M.2 2280 NVMe SSD 2TB
比べる基準
- ✓2TB価格は1TB価格の2倍未満か
- ✓2TBにする差額を今払えるか
- ✓使用予定量が約931GiBへ近づくか
- ✓利用可能な空きM.2スロットがあるか
決める前の注意
- !ただし、容量単価だけで2TBを選ぶのは早計です
- !ただし、公称1TBをそのまま使えるわけではない点には注意が必要です
- !反対に「今は空いているから大丈夫」と感覚だけで決めるのは避けたいところです
- !2TBが向くのは後の増設や交換を避けたい人 2TBを選ぶ価値は、容量単価だけではありません
先に結論:SSDは500GB・1TB・2TBどれがいいの違いを、本文の比較軸に沿って選びやすく整理します。
本文を読む順番
- 1まずは1TBと2TBの価格比を計算する
- 21TBで十分なのは初期費用を抑えたい人
- 32TBが向くのは後の増設や交換を避けたい人
- 4容量以外の速度・TBW・保証も比べる
- 5最後は価格比・使用量・増設条件の順で決める
この記事固有の確認リスト
- →まずは1TBと2TBの価格比を計算する
- →1TBで十分なのは初期費用を抑えたい人
- →2TBが向くのは後の増設や交換を避けたい人
- →容量以外の速度・TBW・保証も比べる
- →最後は価格比・使用量・増設条件の順で決める
- →2TB価格は1TB価格の2倍未満か
1TBで十分なのは初期費用を抑えたい人
1TBを選ぶ最大の利点は、購入時の支出を抑えられることです。SN7100の例なら、2TBではなく1TBを選ぶことで20,840円を手元に残せます。
今後使う容量が1TBを大きく下回るなら、容量単価が少し高くても1TBの方が合理的です。使わない追加容量のために、先に2万円以上を払う必要はありません。
ただし、公称1TBをそのまま使えるわけではない点には注意が必要です。SSDの1TBは10進表記で、理論上は約931.3GiBです。さらにフォーマットなどによって、実際に利用できる容量は少なくなります。
現在の使用量だけでなく、今後追加するソフトや保存データも含めて、余裕を持って収まるか確認しましょう。使用予定量が実利用可能容量を十分に下回り、利用できるM.2スロットが残っているなら、最初は1TBに抑える選択がしやすくなります。
反対に「今は空いているから大丈夫」と感覚だけで決めるのは避けたいところです。使用予定量がすでに1TBの実利用可能容量へ近づいているなら、今後のデータ増加を見込み、2TBも比較しておく方が安心です。
2TBが向くのは後の増設や交換を避けたい人
2TBを選ぶ価値は、容量単価だけではありません。後からSSDを買い足す費用や、交換作業の手間を減らせる点も重要です。
SN7100の確認例では、2TBは1TBより20,840円高い設定でした。一方、最初に1TBを32,980円で購入し、後日同価格の1TBをもう1台買うと合計65,960円です。最初から2TBを53,820円で買う場合より12,140円高くなります。
もちろん、後日も同じ価格で買える保証はありません。NAND Flashの契約価格については、TrendForceが2026年第2四半期に前四半期比70〜75%、第3四半期にも10〜15%の上昇を予測しています。これは日本の小売価格上昇率を直接示す数字ではありませんが、後から安く買えることを前提にしにくい市場環境です。
増設できるかどうかも確認が必要です。M.2スロットが物理的に空いていても、CPU構成によって使用できない場合があります。MSI PRO B650M-A WIFIでは、Ryzen 8500/8300 Series使用時に第2M.2スロットが使用できません。
空きスロットがない場合は、SSD交換とデータ移行が必要です。Sandiskのクローン手順では、新旧SSDを同時接続する外付けNVMeケースなどを必要機材として挙げています。自分で作業しない場合、ドスパラのSSD換装パックの例では、16,500円の作業料にSSD代と必要時の送料が加わります。
使用量が1TBの実容量に近づく人、増設できない人、クローン作業を避けたい人は、差額を払って最初から2TBを選ぶ意味が大きくなります。
容量以外の速度・TBW・保証も比べる
同じシリーズでも、1TBと2TBで仕様が完全に同じとは限りません。容量別に書込速度やTBWが変わる製品があります。
EXCERIA PLUS G4は、1TBが最大書込7,900MB/s・600TBW、2TBが最大書込8,200MB/s・1,200TBWです。最大読込速度はどちらも10,000MB/sですが、書込速度とTBWには差があります。
990 EVO Plusの国内保証上限も、1TBが600TBW、2TBが1,200TBWです。保証は5年間またはTBW上限のうち、早く到達した方で終了します。
ただし、TBWが2倍だから実際の寿命も必ず2倍になる、2TBなら必ず体感速度が上がる、という意味ではありません。速度差やTBW差がないシリーズもあります。価格だけでなく、メーカーの容量別仕様と国内保証条件を確認して判断してください。
最後は価格比・使用量・増設条件の順で決める
SSD高騰時の判断では、2TBが安いか高いかを総額だけで決めないことが大切です。次の順で確認すると整理しやすくなります。
- 2TB価格は1TB価格の2倍未満か
- 2TBにする差額を今払えるか
- 使用予定量が約931GiBへ近づくか
- 利用可能な空きM.2スロットがあるか
- 自力で増設やクローンができるか
- 後日のSSD代、ケース代、作業料を含めても1TBが安いか
使用量が十分少なく、初期支出を抑えたいなら1TBが向いています。反対に、1TBを使い切る可能性が高い、空きスロットがない、交換を依頼する可能性があるなら2TBが合理的です。
購入直前には、同一シリーズの1TBと2TBを開き、価格比、差額、販売元、送料、保証をもう一度確認してください。容量単価と将来費用の両方を見れば、価格が動いている時期でも判断しやすくなります。
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