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Ryzen 7 9700Xと9800X3Dはどっち?ゲーム・作業別に違いを比較

Ryzen 7 9700Xと9800X3Dはどっち?ゲーム用途で比較

選ぶ前の判断ポイント

Ryzen 7 9700XとRyzen 7 9800X3Dは、どちらもZen 5世代の8コア16スレッドCPUですが、選ぶ理由は異なります。高性能GPUと組み合わせ、144Hz以上の高フレームレートや1% Lowを重視するなら、9800X3Dの強みが出やすいです。

一方、WQHD・4KでGPU負荷が高い環境や、動画・画像編集との兼用、消費電力と総額を抑えたい構成では、9700Xの費用対効果が高くなります。約2万円の価格差が、すべての用途でそのまま性能差になるわけではありません。

判断軸は、GPU、解像度、目標フレームレート、使用アプリ、既存AM5パーツの流用可否です。ベンチマーク条件を分けながら、どちらへ予算を配分すべきか整理します。

目次

Ryzen 7 9700Xと9800X3Dの違いを先に整理

項目 Ryzen 7 9700X Ryzen 7 9800X3D
コア/スレッド 8コア/16スレッド 8コア/16スレッド
ベース/最大クロック 3.8/5.5GHz 4.7/5.2GHz
L3キャッシュ 32MB 96MB
標準TDP 65W 120W
ソケット AM5 AM5
BOXクーラー なし なし
2026年7月19日最安表示 38,980円 58,393円

最大の違いは、9800X3Dが第2世代3D V-Cacheを搭載し、L3キャッシュを96MBまで増やしている点です。ゲームではCPUが扱うデータをキャッシュ内に保持しやすくなり、平均FPSだけでなくフレームの落ち込みを抑える効果も期待できます。

9700XはL3 32MBですが、標準TDPは65Wです。9800X3Dの120Wより低く、CPU単体価格も19,413円安いため、GPUやSSDへ予算を回しやすくなります。両方ともAM5とDDR5に対応し、対応チップセットはA620からX870Eまで共通です。

ゲーム性能はGPUと解像度で差が変わる

9800X3Dの「ゲームで速い」という評価は正しいものの、どの構成でも同じ差が出るわけではありません。高性能GPUでCPUが先に限界へ達する条件と、中級GPUや高解像度でGPU側が限界になる条件を分ける必要があります。

高性能GPUで高FPSを狙うなら9800X3D

RTX 4090とDDR5-6000を使った14ゲーム比較では、9800X3Dは9700Xより平均30%高速でした。7ゲームで30%以上、最大では約45%の差が確認されています。

これはGPU性能が非常に高く、CPUの処理能力がフレームレートを左右しやすい条件です。競技系ゲームで144Hz、240Hzを狙う場合や、最低フレームレートの落ち込みを抑えたい場合は、9800X3Dへ追加費用を払う意味があります。

平均FPSが高くても、一瞬の引っかかりや大きな落ち込みがあると操作感は安定しません。CPU負荷が高いゲームほど、大容量L3キャッシュの効果が1% Lowへつながりやすくなります。

中級GPUのWQHD・4Kでは差が縮まりやすい

RX 9060 XT 16GBを使った6ゲーム比較では、9800X3Dで明確な伸びが見られたのは2ゲームでした。Cyberpunk 2077ではフルHDで平均約22fps、1% Lowで約19fpsの差が出た一方、WQHDと4Kでは差がほぼ消えています。

Microsoft Flight Simulator 2024では、WQHDでも1% Lowが約10fps向上しました。シミュレーション系などCPU依存度の高いタイトルでは、中級GPUでも9800X3Dの強みが残る場合があります。

ただし、この比較の9700Xは標準65Wではなく105W設定です。105W cTDPには、対応マザーボードとAGESA 1.2.0.2以降を含むBIOS条件の確認が必要で、すべてのAM5環境で無条件に使える設定ではありません。

WQHD・4K中心でGPUが先に上限へ達する構成なら、約2万円をCPUへ追加するより、GPU、モニター、SSDへ配分した方が体感差を得やすい場合があります。

制作作業はアプリごとに勝敗が変わる

両CPUは同じ8コア16スレッドなので、作業性能をコア数だけで判断できません。3D V-Cacheが効く処理と、クロックや通常の演算性能が中心になる処理で結果が変わります。

Puget Systemsの検証では、Photoshopはほぼ同等でした。After Effectsは9800X3Dが9700Xより約5%高く、Premiere ProとDaVinci Resolveでは9700Xと12コアの9900Xの中間です。Unreal Engineのシェーダーコンパイルでは、9800X3Dの処理時間が9700Xの77%まで短縮されました。

画像編集や一般的な動画編集を中心にするなら、9800X3Dへ必ず追加投資すべきとは言えません。ゲームとUnreal Engineを同じPCで使う人には9800X3Dが有力ですが、制作比率が高く、ゲームはWQHD・4K中心なら9700Xも合理的です。

価格差はCPUだけでなく電力とクーラーまで見る

2026年7月19日の最安表示では、9700Xが38,980円、9800X3Dが58,393円で、差は19,413円でした。ただし、実際の導入費はCPU価格だけでは決まりません。

総額差=CPU価格差19,413円+必要ならクーラー更新費+ケース冷却の見直し

同じNoctua NH-U12A、PBO無効、DDR5-5600環境での最大持続電力は、9700Xが約87W、9800X3Dが約130Wでした。TDPと実測電力は同じ意味ではありませんが、9800X3Dの方が高負荷時の電力と冷却要求が大きい傾向は確認できます。

AMDは9700Xに高性能空冷、9800X3Dに液冷を推奨しています。ただし、9800X3Dに簡易水冷が絶対必要という意味ではありません。既存のAM5対応クーラーが十分な性能を持ち、ケース内エアフローも確保できているなら、流用できる可能性があります。

CPUと同時にクーラーも新調する場合は、実質的な差額が2万円を超えます。静音性や長時間負荷を重視するほど、CPU本体以外の費用も含めて比較すべきです。

既存AM5環境を流用するときの確認点

9700Xと9800X3Dは、A620、B650/B650E、X670/X670E、B840/B850、X870/X870Eに対応します。ただし、チップセットが対応していても、搭載済みBIOSが古ければ起動できない場合があります。

たとえばASRock B650 Steel Legend WiFiでは、9800X3Dの対応開始BIOSは3.10です。購入前に、マザーボードのCPUサポート表で対象CPUと対応開始BIOSを確認してください。

旧BIOSのままCPUを交換する場合は、CPUなしで更新できる機能があると安心です。MSI MAG B650 TOMAHAWK WIFIは、電源のみを接続し、CPUとメモリなしで更新できるFlash BIOS Buttonを備えています。現在のCPUを外す前に更新しておけば、交換時の起動トラブルを減らせます。

どちらを選ぶべきか

9800X3Dを選ぶ価値が高いのは、次の条件です。

  • 高性能GPUで144Hz以上を狙う
  • 平均FPSだけでなく1% Lowを重視する
  • CPU依存度の高いゲームを遊ぶ
  • ゲームとUnreal Engineを同じPCで使う
  • 約2万円以上の追加費用を許容できる

9700Xが合理的なのは、次の条件です。

  • WQHD・4KでGPU負荷の高いゲームが中心
  • 制作作業との兼用で、特定アプリに偏らない
  • 消費電力、冷却、総額を抑えたい
  • CPU差よりGPUやSSDへ予算を回したい
  • 既存AM5環境を低コストで更新したい

9800X3Dは9700Xの単純な上位互換ではなく、高FPSとフレーム安定性に追加費用を払うCPUです。対する9700Xは、標準65W、作業との兼用、GPU側への予算配分を重視する構成で完成度の高い選択肢です。

最後は「どちらが速いか」ではなく、自分の環境で約2万円分の差が残るかで決めるのが適切です。高性能GPUと高リフレッシュレート環境なら9800X3D、WQHD・4Kと総額重視なら9700Xという分け方が、最も失敗を減らせます。

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Ryzen 7 9700X 9800X3Dを各ショップで確認する

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