NZXT Kraken Plus 360を検討するとき、最初に整理したいのは「Eliteより安いから選ぶ商品」なのか、「通常の水冷より見た目に価値がある商品」なのかという点です。
結論から言うと、NZXT Kraken Plus 360は、大画面LCDまでは求めないけれど、360mm水冷と液晶表示を両立したい人向けです。冷却性能だけで選ぶなら他の360mm水冷や空冷も候補になりますが、NZXTらしい見た目、CAM連携、小型LCD表示まで含めると、Plusには独自の立ち位置があります。
一方で、Kraken Elite 360とは画面の迫力がかなり違います。高額GPUを組み合わせる場合は、水漏れ時の不安や保証の確認も避けて通れません。この記事では、Kraken Plus 360を「安いElite」としてではなく、LCD・価格差・ケース適合・リスク許容度で選ぶ比較対象として整理します。
判断の前提
- 小型LCDで満足できるならKraken Plus 360は選びやすい
- 大画面LCDを主役にしたいならKraken Elite 360が有力
- 画面が不要なら通常水冷や空冷も比較対象
- 高額GPU構成では水漏れ時の影響も確認しておきたい
Kraken Plus 360の立ち位置は「現実派のLCD水冷」
Kraken Plus 360は、360mmラジエーターを備えた簡易水冷CPUクーラーです。特徴は、ポンプヘッドに1.54インチのLCDを搭載している点です。CPU温度やGPU温度、水温、画像、GIFなどを表示でき、NZXT CAMで管理する前提の製品です。
ここだけ見ると「液晶付きで豪華」と感じますが、上位のKraken Elite 360と比べると、LCDのサイズや解像度には明確な差があります。Plusは1.54インチ、240×240、30Hzの小型LCD。Eliteは2.72インチ、640×640、60Hzの高精細IPS LCDです。
つまり、Kraken Plus 360は見た目重視モデルではありますが、最上位の魅せる水冷ではありません。LCDの存在感を少し足したい人に向くバランス型と考えると分かりやすいです。
PCを机の下に置く人、サイドパネルを常に眺めるわけではない人、温度表示や小さなGIFで十分な人なら、PlusのLCDでも満足しやすいです。逆に、白PCやショーケース風の構成でポンプヘッドを主役にしたいなら、Eliteとの差は見た目に出やすいです。
Eliteや通常水冷と比べると違いが見える
Kraken Plus 360を選ぶかどうかは、Eliteだけでなく通常の水冷や空冷とも比べると判断しやすくなります。冷却性能だけで見ると、360mm簡易水冷は高発熱CPUに対応しやすい一方、LCDやRGBの分だけ価格や配線の確認点も増えます。
| 比較対象 | 向く人 | 確認したい違い |
|---|---|---|
| Kraken Plus 360 | 小型LCDと360mm水冷を両立したい人 | LCDサイズ、ケース適合、価格差 |
| Kraken Elite 360 | 大画面LCDを見せたい人 | 2.72インチLCDの価値、価格差 |
| 通常Kraken/他社360mm水冷 | LCDより冷却・静音・価格を優先する人 | LCDなしでも満足できるか |
| ハイエンド空冷 | 水漏れ不安をできるだけ避けたい人 | サイズ、メモリ干渉、見た目 |
この比較で大切なのは、Kraken Plus 360は冷却性能だけで選ぶ商品ではないという点です。冷却だけが目的なら、LCDなしの水冷や大型空冷も候補になります。Plusを選ぶ理由は、360mm水冷の余裕に加えて、NZXTのデザインやCAM連携をPC全体の満足度として見られるかどうかです。
また、Eliteは上位モデルですが、誰にとっても正解ではありません。大きなLCDに価値を感じる人には魅力的ですが、表示を見る機会が少ない環境では、差額分の満足を得にくい可能性があります。
LCDの違いは「見える距離」で考える
Kraken Plus 360とEliteの違いで迷うなら、スペック表の数字だけでなく、実際にどの距離で見るかを想像すると判断しやすいです。
Plusの1.54インチLCDは、温度表示やワンポイントの画像には合います。ケース内に液晶付き水冷らしさを出しつつ、主張しすぎない印象です。ただし、細かいGIFや映えるアニメーションを楽しみたい場合は、画面サイズの小ささが気になるかもしれません。
Eliteの2.72インチLCDは、PCケース越しでも見やすく、表示の細かさや迫力を重視する人に向きます。SNSに載せる白PC、デスク上に置く見せる構成、RGBパーツをそろえた構成では、Eliteのほうが満足度は上がりやすいです。
ただ、ここで注意したいのは、LCDの大きさは冷却性能そのものではないことです。冷えるかどうかより、見た目にどこまで予算を回すかの問題です。温度表示が分かればよいならPlus、画面そのものを主役にしたいならElite。この分け方が一番自然です。
360mmを選ぶ前にケース適合を確認する
Kraken Plus 360は360mmラジエーターのモデルなので、ケース側の対応確認が必須です。ここを見落とすと、性能や見た目以前に取り付けでつまずきます。
とくに確認したいのは、上面または前面に360mmラジエーターを取り付けられるか、マザーボード上部のヒートシンクやメモリと干渉しないか、チューブの向きに無理が出ないかです。スペック上は360mm対応でも、実際には厚みやファン位置で余裕が少ないケースもあります。
購入前チェック
- ケースが360mmラジエーターに対応しているか
- 上面設置時にメモリやVRMヒートシンクと干渉しないか
- 前面設置時にGPU長やエアフローへ影響しないか
- NZXT CAMを使うための内部USB 2.0ヘッダーに余裕があるか
- RGBやファン配線をきれいに逃がせるか
Kraken Plus 360は、見た目を重視するほど配線の見え方も気になります。せっかくLCD付きの水冷を選んでも、ケース内が配線で乱れると満足度が下がります。白PC用途の記事とは別に、この記事では「どのモデルを選ぶか」という比較軸を中心にしていますが、最終的にはケースとの相性がかなり重要です。
水漏れ不安は高額パーツ構成ほど重く見る
簡易水冷を選ぶとき、水漏れへの不安は避けられません。もちろん、簡易水冷だから必ず危ないと決めつける必要はありません。多くのユーザーが普通に使っている製品カテゴリです。
ただし、RTX 5090級のような高額GPUを搭載する構成では、万が一の被害額が大きくなります。CPUクーラー単体の価格ではなく、PC全体の構成額でリスクを見たほうが自然です。
高額構成での注意点
水冷の水漏れ不安は、怖がりすぎるより「構成額に対して許容できるか」で見るのが現実的です。高額GPU、上位CPU、白PC向けの高価なパーツを多く使う場合は、保証内容、販売店対応、取り付けミスの防止、定期的な状態確認まで含めて判断したほうが安心です。
水漏れリスクをできるだけ避けたい人は、ハイエンド空冷も比較候補になります。大型空冷は見た目のすっきり感では水冷に負けやすいですが、液体を使わない安心感があります。逆に、ケース内をすっきり見せたい人、CPU周りを広く見せたい人、LCD演出を楽しみたい人には、Kraken Plus 360のほうが満足しやすいです。
つまり、高額構成ほど「冷えるか」だけでなく「万が一を許容できるか」まで比較するべきです。
誰ならKraken Plus 360を選ぶべきか
Kraken Plus 360が合うのは、Eliteほど大画面LCDにこだわらず、それでも液晶付き水冷らしさを楽しみたい人です。温度表示、控えめなGIF、NZXT CAMでの管理に魅力を感じるなら、Plusは選びやすいです。
一方、PCを見せることが目的で、ポンプヘッドの画面を大きく使いたいなら、Eliteを比較から外さないほうがよいです。価格差があっても、ケース越しの印象を重視するなら満足度の差が出ます。
通常Krakenや他社360mm水冷が向くのは、LCDに強いこだわりがない人です。冷却性能、静音性、価格を中心に見たいなら、PlusのLCDは必須ではありません。
ハイエンド空冷が向くのは、水漏れ不安をできるだけ減らしたい人です。とくに高額GPU構成では、見た目より安心感を優先する選び方も十分に合理的です。
選び分けの結論
- 小型LCDで十分、価格も抑えたい:NZXT Kraken Plus 360
- 大画面LCDを主役にしたい:Kraken Elite 360
- LCDより冷却と価格を重視:通常水冷や他社360mm水冷
- 水漏れ不安を避けたい:ハイエンド空冷
よくある迷いを先に解消する
Kraken Plus 360とEliteの一番大きな違いは何ですか?
一番大きな違いはLCDです。Kraken Plus 360は1.54インチの小型LCD、Eliteは2.72インチの高精細IPS LCDです。冷却だけでなく、ケース越しにどれくらい画面を見せたいかで選ぶと分かりやすいです。
Kraken Plus 360は冷却性能だけで選んでもよいですか?
冷却性能も大事ですが、Kraken Plus 360はLCDやCAM連携も含めて価値を見る商品です。画面が不要なら、通常の360mm水冷や空冷も比較したほうが納得しやすいです。
高額GPU構成でもKraken Plus 360を選んでよいですか?
選ぶこと自体は可能です。ただし、高額GPUを使う場合は水漏れ時の影響が大きくなるため、保証内容、販売店対応、取り付け環境を確認したうえで判断するのが安全です。不安が強いなら空冷も比較対象に入れるべきです。
最後に確認したい判断基準
NZXT Kraken Plus 360は、Kraken Elite 360の単なる下位モデルとして見るより、小型LCD付き360mm水冷を現実的に選びたい人向けのモデルとして見るほうが判断しやすいです。
大画面LCDに強い魅力を感じるならElite。LCDが不要なら通常水冷や空冷。小型LCDで十分で、ケース適合や配線、CAM利用、水冷リスクまで確認できるなら、Kraken Plus 360はかなりちょうどいい選択肢になります。
購入前に見るべきなのは、最新価格だけではありません。ケースに入るか、内部USBヘッダーに余裕があるか、GPUやメモリと干渉しないか、保証内容に納得できるか。この4点を確認してから選ぶと、後悔しにくいです。
ショップで探す場合は、まず「NZXT Kraken Plus 360」で確認し、そこからEliteや通常水冷、空冷と比べる流れが自然です。価格差だけで急がず、LCDの満足度とPC全体のリスク許容度を見て選ぶことが大切です。
広告: 本記事には広告リンクが含まれます。
NZXT Kraken Plus 360を各ショップで確認する

