REALFORCE GX1 Plusは、東プレのゲーミングキーボード「GX1」をベースにしたマイナーチェンジ版です。PBTキーキャップ、着脱式ケーブル、8,000Hzポーリングレートなどが加わり、見た目よりも“長く使う前提”の完成度が上がっています。
ただし、全員が買い替えるべきモデルではありません。旧GX1をすでに持っている人、仕事用の打ちやすさを最優先する人、静音性だけを重視する人では、判断が変わります。
この記事では、REALFORCE GX1 Plusを「高性能だから買い」と単純にまとめず、GX1からの変更点が自分の用途で本当に効くかを軸に整理します。なお、キーワード内にGIGABYTEのマザーボード名も含まれていますが、この記事の主対象はREALFORCE GX1 Plusです。PCパーツのBIOSやDDR4/DDR5の話は別記事向けとして扱います。
GX1 Plusを買っていい人と待っていい人
REALFORCE GX1 Plusが向いているのは、ゲーム用キーボードに反応速度だけでなく、打鍵感や耐久性も求める人です。
FPSやアクションゲームで入力の戻りを細かく詰めたい。けれど、打鍵感が軽いだけのキーボードではなく、REALFORCEらしい静電容量無接点方式の押し心地も欲しい。そういう人にとって、GX1 Plusはかなり有力です。
一方で、旧GX1をすでに使っていて、ケーブル直付けやABSキーキャップに大きな不満がないなら、急いで買い替えなくてもよい可能性があります。仕事中心で使うなら、ゲーミング寄りのGX1 Plusだけでなく、R4系も比較対象に残した方が自然です。
GX1 Plusは「初めてのREALFORCEゲーミング」には強いですが、「旧GX1ユーザー全員の買い替え先」ではありません。
この前提を置くと、購入判断がかなり整理しやすくなります。
GX1 Plusで変わったところは3つに絞る
GX1 Plusの変更点で、購入前に見るべきポイントは主に3つです。
1つ目は、PBTキーキャップです。従来のABSキーキャップは、使い込むと表面がテカりやすい傾向があります。PBTは摩耗に強く、長く使っても指触りや見た目が変わりにくい素材です。毎日触るキーボードでは、派手ではないものの満足度に効きます。
2つ目は、ケーブルが着脱式になったことです。デスク周りを整理したい人、ケーブルの取り回しにこだわる人、保管や持ち運びを考える人には、直付けより扱いやすくなります。
3つ目は、ポーリングレートが8,000Hzになったことです。これはキーボードがPCへ入力情報を送る頻度に関わる部分です。一般的な文字入力では体感しにくい場合もありますが、FPSなどで細かい入力を詰める人には見逃しにくい要素です。
ただし、8,000Hzだけを理由に選ぶと期待値がズレることがあります。GX1 Plusの価値は、PBT、着脱式ケーブル、8,000Hz、静電容量無接点方式、Realforce Connectの調整機能をまとめて見た時に出ます。
迷う相手別に見ると選びやすい
GX1 Plusで迷う人は、旧GX1、REALFORCE R4、他社ラピッドトリガー系キーボードのどれかと比べていることが多いです。
| 比較対象 | 向いている人 | 判断の注意点 |
|---|---|---|
| REALFORCE GX1 Plus | ゲーム性能とREALFORCEの打鍵感を両立したい人 | 価格が高めなので用途が曖昧だと持て余す可能性があります |
| 旧GX1 | 価格を抑えてREALFORCEのゲーミング機能を使いたい人 | PBT、着脱式ケーブル、8,000Hzの差を許容できるかが焦点です |
| REALFORCE R4 | 仕事、文章入力、普段使いの快適さを重視する人 | ゲーム特化機能を優先するならGX1 Plusの方が合いやすいです |
| 他社ラピッドトリガー系 | とにかくゲームの反応設定を詰めたい人 | 打鍵感、静音性、長期使用の満足度は製品ごとに差があります |
この表で見るべきなのは、どれが一番上かではありません。
自分が求めているものが「勝つための細かい設定」なのか、「長時間使える打鍵感」なのか、「両方のバランス」なのかです。
GX1 Plusは、その両方を取りに行くモデルです。ゲームだけに振り切るなら他社候補もあります。仕事中心ならR4も自然です。ゲームと普段使いを1台で済ませたい人ほど、GX1 Plusの立ち位置が分かりやすくなります。
30gと45gは買う前に必ず決めたい
REALFORCE GX1 Plusで失敗しやすいのが、キー荷重です。30gと45gでは、同じGX1 Plusでも使い心地がかなり変わります。
30gは軽い力で押せるため、素早い入力や長時間の連打に向いています。指への負担を抑えたい人、軽いタッチが好きな人、ゲームでキー操作が多い人には合いやすいです。
ただし、軽いぶん、慣れないうちは誤入力が出やすい可能性があります。キーの上に指を置く癖がある人や、文章入力でしっかり押した感触が欲しい人は、45gの方が安心です。
45gは、押した時の安定感があり、誤入力を抑えやすいのが強みです。ゲームでも仕事でも使いたい人、初めてREALFORCEを買う人、軽すぎるキーボードが苦手な人は45gから検討すると失敗しにくいです。
迷ったら、ゲーム特化で軽さを優先するなら30g、普段使いとのバランスを取るなら45gという見方が分かりやすいです。
日本語配列と英語配列も見落とせない
キー荷重と同じくらい大事なのが、配列です。GX1 Plusには日本語配列と英語配列があります。
日本語配列は、普段から日本語キーボードを使っている人にとって安心です。変換、無変換、かな入力まわりのキー配置に慣れている人、仕事でも使う人、家族や職場のPCと同じ感覚で使いたい人は、日本語配列の方が無難です。
英語配列は見た目がすっきりし、ゲーム用途では好まれることもあります。ただし、記号入力や日本語入力の切り替えで慣れが必要です。すでに英語配列を使っている人なら問題ありませんが、見た目だけで選ぶと後悔しやすい部分です。
購入前チェック
- REALFORCE GX1 Plus本体を選んでいるか
- 日本語配列か英語配列か
- キー荷重は30gか45gか
- カラーと型番を間違えていないか
- 旧GX1やR4と取り違えていないか
- 価格、在庫、保証条件を販売ページで確認したか
高額なキーボードほど、最後は「性能」より「型番の確認」が大切です。特に配列と荷重は、購入後に簡単には変えられません。
PBTキーキャップは誰に効くのか
PBTキーキャップは、GX1 Plusの分かりやすい改良点です。とはいえ、すべての人に同じだけ価値があるわけではありません。
毎日長時間使う人にとって、キー表面のテカりにくさや文字の消えにくさは大きな価値になります。ゲームと仕事の両方で同じキーボードを使う人は、使用時間が長くなりやすいため、PBT化の恩恵を感じやすいです。
一方で、短時間のゲーム用としてしか使わない人や、数年で別のキーボードへ買い替える前提の人は、PBTの耐久性を最優先しなくてもよいかもしれません。
また、PBTはABSとは指触りが違います。さらっとした質感を好む人には合いやすいですが、ABSのなめらかな感触が好きな人には、最初に少し違和感がある可能性もあります。
つまり、PBTキーキャップは単なる高級感ではなく、長く使う人ほど効く耐久性の改良です。短期的なスペック差より、毎日触る道具として劣化しにくいことを重視する人に向いています。
どの人にGX1 Plusが合うか
GX1 Plusを選びやすいのは、ゲームとタイピングの両方を妥協したくない人です。ラピッドトリガー系の機能を使いたいけれど、REALFORCEらしいしっとりした打鍵感も欲しい。こういう人には合いやすいです。
初めて高級キーボードを買う人で、ゲームにも仕事にも使える1台を探している場合も候補になります。価格は安くありませんが、安いゲーミングキーボードを何度も買い替えるより、長く使う前提なら納得しやすいモデルです。
逆に、旧GX1に大きな不満がない人は慎重でよいです。PBT、着脱式ケーブル、8,000Hzに魅力を感じるなら買い替え理由になりますが、今のGX1で十分なら急ぐ必要はありません。
仕事中心の人も、GX1 Plusだけで決めない方がよいです。ゲーム機能が不要なら、R4のようなプレミアム寄りのモデルの方が用途に合う可能性があります。
選び分けの結論
- ゲーム性能と打鍵感を両立したい人:REALFORCE GX1 Plus
- 旧GX1に不満が少ない人:買い替えは急がなくてよい
- 仕事・文章入力が中心の人:REALFORCE R4も比較
- 反応速度設定だけを最優先する人:他社ラピッドトリガー系も確認
GX1 Plusは旧GX1から買い替える価値がありますか?
PBTキーキャップ、着脱式ケーブル、8,000Hzに魅力を感じるなら買い替え候補になります。ただし、旧GX1の打鍵感や使い勝手に不満がない場合は、無理に買い替える必要はありません。キーキャップの劣化、ケーブルの取り回し、ゲーム時の反応設定に不満があるかで判断すると分かりやすいです。
30gと45gはどちらが無難ですか?
初めてREALFORCEを買う人や、仕事でも使う人は45gの方が無難です。30gは軽くて速い入力に向きますが、慣れないと誤入力が出ることがあります。軽いタッチが好き、ゲーム用途が中心、指への負担を減らしたい人は30gを検討する価値があります。
R4とGX1 Plusはどちらを選ぶべきですか?
ゲーム機能を重視するならGX1 Plus、仕事や文章入力の快適さを重視するならR4が比較対象になります。GX1 Plusはゲーミング寄り、R4はプレミアムキーボード寄りと考えると選びやすいです。
選ぶ前の最終判断
REALFORCE GX1 Plusは、GX1の弱点を丁寧に埋めたモデルです。PBTキーキャップ、着脱式ケーブル、8,000Hz対応は、見た目の派手さよりも、長く使う時の満足度に効いてきます。
ただし、価格だけを見て「高いから最高」と判断するのは危険です。このキーボードの価値は、ゲーム性能とREALFORCEの打鍵感を同時に求める人にこそ出ます。
ゲームと仕事を1台でこなしたい人、GX1の方向性は好きだけれど素材やケーブルに不満がある人、初めて高級ゲーミングキーボードを買う人は、GX1 Plusを検討する価値があります。
一方で、旧GX1で満足している人、仕事専用で使う人、価格を最優先する人は、R4や旧GX1、他社モデルも比較してからで十分です。
購入前は、REALFORCE GX1 Plusの価格だけでなく、配列、キー荷重、カラー、在庫、保証条件まで確認してください。REALFORCE GX1 Plusは、スペック表で選ぶより、自分の用途に合う型番まで絞ってから選ぶべきキーボードです。
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