PIXUS TS203は「とりあえず1枚だけ今すぐ印刷したい」という用途には向いていますが、継続利用を前提にするとコストと制約が大きい機種です。
本体価格は約5,000円と安価ですが、インク交換やメンテナンスコスト、寿命の仕組みを理解せずに購入すると「結果的に高くついた」と感じるケースが多く見られます(時期や販売元により異なる)。
もし、これからプリンターを買おうとしている、あるいはTS203のトラブルで悩んでいるなら、数千円足してでも「廃インクを自分で交換できる」「スマホから印刷できる」最新のPIXUS TS3730を選んだ方が、結果的に数万円単位の節約とストレスフリーな環境が手に入ります。
ネットでプリンターを探していて、5,000円前後で売られているPIXUS TS203を見つけると、「えっ、これでいいじゃん!」って思いますよね。コンビニで印刷し続けるより安いし、たまにしか使わないからこれで十分、と。
でも、ちょっと待ってください。実はこの「激安」の裏には、家電量販店やメーカーが積極的には言わない、ユーザー泣かせの落とし穴がいくつも隠されているんです。
実際、私の周りでも「安さに惹かれて買ったけど、インク代が高すぎて結局放置してる」「スマホからプリントできなくて死ぬほど不便」という声をよく聞きます。中には「たった100枚くらい刷っただけでエラーが出て動かなくなった」なんていう悲しい失敗談も。
今日は、そんなTS203の「リアルな現実」と、どうすれば失敗せずに長く使えるプリンターに出会えるのか、詳しい友人として正直にお話ししますね。
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TS203で後悔しやすいポイントは「本体価格では見えないコストと制約」に集中しています。具体的には、インク代・接続方法・機能制限の3点です。
TS203を買ってから「失敗した!」と気づくポイントは、大きく分けて3つあります。これはスペック表をパッと見ただけでは分かりにくい部分なんです。
- 本体価格だけで判断してしまった
- 印刷頻度とインク代の関係を考えていなかった
- スマホ印刷やコピー機能の必要性を後から実感した
1. インク代が本体価格をあっさり追い越す「逆転現象」
TS203の最大の罠は、そのランニングコストです。この機種に使う純正インク(BC-345/346)は、黒とカラーのセットでだいたい4,500円〜5,000円くらいします。
お気づきでしょうか。そう、インクを1回買い替えるだけで、もう一台新しいプリンターが買えてしまうんです。
さらに厄介なのが、カラー印刷を一切していなくても、ヘッドの目詰まりを防ぐための自動クリーニングでカラーインクが勝手に消費されていくこと。「自分は白黒しか刷らないから大丈夫」と思っていても、気づけばカラーインクが空になり、交換しないと印刷すらできない……という状況に陥ります。
| 項目 | TS203 | 注意点 |
|---|---|---|
| インク価格 | 約4,500〜5,000円 | 本体価格とほぼ同額になる |
| 印刷コスト | やや高い | 少量印刷でも割高になりやすい |
| インク消費 | 自動クリーニングあり | 使わなくても減る |
「インク代で本体の安さを回収する」というメーカーのビジネスモデルを最も色濃く反映しているのがこの機種なんです。もし、もう少しインク代を抑えたいと考えているなら、こちらのEW-456Aのインク代は本当に高い?純正・互換・詰め替えの損しない選び方を徹底解説という記事も、メーカーごとの戦略の違いがわかって参考になりますよ。
2. 「スマホから印刷できない」という現代ならではの壁
今は2026年。スマホで撮った写真や、LINEで届いたPDFをそのまま印刷するのが当たり前の時代ですよね。
ところが、TS203にはWi-Fiがついていません。USBケーブルでパソコンと直接つながないと、1ミリも動いてくれないんです。
「たまにパソコンから刷るだけだから」と思っていても、いざ使う時に重い腰を上げてPCを起動し、短いケーブルを繋ぐ作業は、想像以上にストレスです。今の時代、無線でスマホから「ポチッ」と送れる便利さを数千円で捨ててしまうのは、正直もったいないなと感じてしまいます。
3. コピーもスキャンもできない「単機能」の限界
TS203は「プリンター」であって「複合機」ではありません。つまり、コピー機のように紙を載せて複製を作ったり、書類をスキャンしてデータ化したりすることが一切できません。
最近は役所の手続きやメルカリの発送などで、免許証や書類を1枚コピーしたい場面って意外とありますよね。そんな時、TS203だと結局コンビニまで走ることになります。「あと3,000円出せばコピー機能がついたのに……」という後悔を、購入から数ヶ月後にする人が本当に多いんです。
TS203で最も注意すべきなのが「廃インク吸収体満杯エラー」です。これは使用回数に応じて内部カウンターが進み、一定値に達すると印刷が停止する仕組みです。
TS203を使っていて最も絶望するのが、ある日突然液晶に表示される「サポート番号:5200」などの表示です。これが、いわゆる「廃インク吸収体満杯」というエラーです。
- 使用頻度に関係なくカウンターが進む
- リセットは公式手段では提供されていない場合が多い
- 修理費用は本体価格を上回るケースが多い(購入前に確認)
修理代が本体代の2倍以上かかる現実
プリンターは、ヘッドを掃除するたびに「廃液」としてインクを吐き出します。それを本体の底にある「吸収体(スポンジ)」に溜めているのですが、これがいっぱいになると、故障を防ぐためにプリンターが一切動かなくなる仕組みです。
TS203の場合、このスポンジは自分では交換できません。メーカー修理に出すしかないのですが、その費用は送料込みで1万円を軽く超えます。5,000円で買った本体を1万円かけて直す人はまずいませんよね。つまり、このエラーが出た瞬間に、そのプリンターは「粗大ゴミ」になってしまうわけです。
プロの現場で使われるPX-M6011FとPX-M6010Fの違いを徹底比較|後悔しない選び方と注意点まとめ(設置・インク・コストのような機種であれば、こういった耐久性やメンテナンス性も考えられているのですが、家庭用の激安機にはそこまでの強度は求められていないのが現実です。
非公式のリセットツールは「文鎮化」のリスク大
ネットで検索すると「Service Tool」というソフトを使って、無理やりエラーを消す(リセットする)方法が出てきます。でも、これは絶対にやめたほうがいいです。
2026年現在の最新OS環境では、これらの非公式ソフトが正常に動かないことが多く、操作を一つ間違えただけでプリンターの基盤が完全にロックされ、電源すら入らなくなる「文鎮化」の報告が相次いでいます。
また、ソフトで数字だけをゼロにしても、本体内のスポンジは汚れたまま。そのまま使い続ければ、最悪の場合、底から真っ黒なインクが溢れ出して、あなたの部屋のカーペットやデスクを一生消えない汚れで台無しにするリスクもあります。
失敗を回避するために:私がTS203の代わりに選んでいる「正解」の選択肢
もしあなたが「プリンター選びで失敗したくない」と思っているなら、今選ぶべきはTS203ではありません。用途に合わせて、以下の2つのどちらかを選べば、数年後の「満足度」が全く違ってきます。
1. 2026年現在のベストバイ:PIXUS TS3730
現在、最もバランスが良いのがこの機種です。TS203にプラス数千円するだけで、以下のような「当たり前」の機能がすべて手に入ります。
- スマホから直接印刷: ケーブル不要。専用アプリでスマホから一瞬でプリント。
- コピー・スキャン搭載: 免許証のコピーも、手書き書類のPDF化もこれ一台。
- 最新のWi-Fi 5GHz対応: 接続が安定していて、初期設定もスマホで完結します。
実は、少し前まで主流だったPIXUS TS3530という旧型があるのですが、現在は最新型のPIXUS TS3730の方が実売価格が安くなっているという「逆転現象」が起きています。型落ちを探すよりも、最新型を買うのが一番コスパが良いという、ちょっと珍しいタイミングなんです。
2. 印刷枚数が多いなら:PIXUS G3370(ギガタンク)
もし月に何十枚も印刷するなら、最初から「ギガタンク」搭載モデルを買うのが最強の節約術です。
本体代は2万円ちょっとしますが、インクがボトルで売られているので、1枚あたりのコストがTS203の10分の1以下になります。TS203でインクを4回買うお金を考えれば、1年ほどで元が取れてしまいます。
さらに嬉しいのが、「廃インクパッド(メンテナンスボックス)」を自分で交換できること。エラーが出ても、数百円のパーツをポコっと入れ替えるだけで寿命が復活します。まさに「長く使える」を形にしたような機種ですね。
| 項目 | PIXUS TS203 | PIXUS TS3730 | PIXUS G3370 |
|---|---|---|---|
| 本体価格の目安 | 約5,000円 | 約8,500円 | 約24,000円 |
| 1枚のコスト(モノクロ) | 約6.0円 | 約6.0円 | 約0.4円 |
| スマホ印刷 | ×(USBのみ) | 〇(Wi-Fi) | 〇(Wi-Fi) |
| コピー・スキャン | × | 〇 | 〇 |
| 廃インク交換 | 修理対応(高額) | 修理対応 | 自分で交換可能 |
| おすすめの人 | 年に数回しか刷らない | 家庭用の標準的な使い方 | 毎日ガンガン印刷する |
結論として、TS203は「短期・限定用途」なら成立する選択肢です。
一方で「2年以上使う」「スマホ印刷やコピーも使う」場合は、PIXUS TS3730やG3370のような機種を選んだ方が、トータルコストと満足度の両面で有利になるケースが多いです(時期や販売元により異なる)。
購入前に見る判断マップ
ここまでの内容を踏まえ、TS203を選ぶべきか迷っている方向けに、判断基準をシンプルに整理します。
価格だけでなく「使用頻度」「必要な機能」「将来のコスト」を軸に考えることで、後悔の可能性を大きく下げることができます。
- 満足しやすい人:年に数回だけPCから印刷する人
- 後悔しやすい人:スマホ印刷やコピーを使う予定がある人
- 比較すべき軸:印刷頻度・接続方法・インクコスト
安さや評判だけで決めず、自分の用途と不満が出やすい条件を先に合わせると、購入後のずれを減らせます。
それでもTS203を使い倒したい人への「延命処置」ガイド
すでにTS203を持っていて、「なんとか延命して使いたい!」という方もいますよね。そんな時のための、実用的な対処法をまとめました。
黒インクが出ない・かすれる時のチェックリスト
「インクはあるはずなのに、黒が全く出ない!」というトラブル、TS203では本当によくあります。そんな時は以下の手順を試してみてください。
- ノズルチェックパターンの印刷: プリンターの設定から、どの色が詰まっているか確認します。
- 強力クリーニング: 普通のクリーニングでダメなら強力クリーニングを。ただし、これを1回やると廃インクパッドの寿命が結構削られるので、やりすぎは禁物です。
- カートリッジの掃除: インクを取り出し、底面の金属部分(ヘッド)を、ぬるま湯を少し含ませたキッチンペーパーで優しく拭いてみてください。固まったインクが溶けて復活することがあります。
互換インク(再生品)を選ぶ際の注意点
少しでも安く済ませたいならBC-345XL 再生インクなどのリサイクル品を使う手もあります。ただし、これには特有のルールがあります。
- 残量検知の無効化: 再生品を入れると、プリンターは「空のインクが入った!」と誤解してエラーを出します。ここで本体の「ストップボタン」を5秒以上長押ししてください。これで残量検知がオフになり、印刷を続けられるようになります。
- 「エコリカ」など信頼できるメーカーを選ぶ: あまりに安すぎる出所不明のインクは、漏れやヘッドの故障を招きます。せめてエコリカのような国内大手の再生品を選ぶのが、リスクを抑えるコツです。
プリンター選びで後悔を防ぐには「本体価格以外の3つの軸」を確認することが重要です。これを見落とすと、購入後に追加費用や不便さを感じやすくなります。
もしあなたが、次に買うプリンターで「失敗したくない」と強く願っているなら、カタログを見る時にこの3つだけは絶対にチェックしてください。
| チェック項目 | 確認ポイント | 見落とすとどうなるか |
|---|---|---|
| メンテナンス性 | 廃インク交換が可能か | 寿命で即買い替えになる |
| インク方式 | 一体型か独立型か | ランニングコストに直結 |
| 接続方法 | Wi-Fi対応か | 使い勝手が大きく変わる |
1. 「メンテナンスボックス」が交換可能か
これが一番重要です。エプソンの多くの機種や、キヤノンのギガタンクモデルなどは、廃インクを溜める箱(メンテナンスボックス)を自分でお店で買って交換できます。これだけで、プリンターの寿命は「メーカー次第」から「自分次第」に変わります。
2. インクが「独立型」か「一体型」か
- 一体型(TS203など): インクとヘッドがセット。インク代は高いが、新しいインクに変えるたびにヘッドも新品になるので、久しぶりに使う人には向いています。
- 独立型: 色ごとにカートリッジが分かれている。インク代は安いが、長期間放置するとヘッドが詰まって修理不能になるリスクがあります。
あなたの印刷頻度が「数ヶ月に一度」なら一体型を、「毎週必ず」なら独立型を選ぶのが、トータルで一番安く済みます。
3. Wi-Fi 5GHz帯に対応しているか
最近のマンションやアパートは、周囲のWi-Fi(2.4GHz)が混み合っていて、プリンターの接続がブツブツ切れることがよくあります。最新のPIXUS TS3730のように5GHzに対応している機種を選べば、この接続トラブルから解放されます。
まとめ:TS203は「今」買うべきか?
最後に、あなたがどの道を選ぶべきか、私の正直なアドバイスで締めくくります。
- 「今は本当にお金がない。パソコンから数枚、書類を刷れればいい。半年〜1年で壊れても文句は言わない」という潔い割り切りがあるなら、PIXUS TS203はアリです。
- 「スマホからもサクッと印刷したいし、コピーもたまに使う。壊れるリスクに怯えずに、最低でも3年以上は快適に使いたい」なら、迷わずPIXUS TS3730を選んでください。
プリンターは、買ってからの「インク代」と「メンテナンスの手間」こそが本当のコストです。ほんの数千円の差で、あなたのデジタルライフが劇的に楽になるのか、それともインク切れとエラーに悩まされるのかが決まります。
もし買い替えを検討しているなら、まずはPIXUS TS3730の最新価格をチェックしてみることから始めてみてください。きっと「あ、こっちにして良かった」と思えるはずですよ!



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