2026年現在、ゲーミングモニター市場は大きな転換期を迎えています。かつては「フルHD(1920×1080)・144Hz」が標準でしたが、PCスペックの向上に伴い、現在のトレンドは「WQHD(2560×1440)・240Hz以上」へと完全にシフトしました。その激戦区において、圧倒的な支持を集めているのがアイ・オー・データ機器(IODATA)の「GigaCrysta EX-GDQ271UA」です。
本機が「破壊的コスパ」と称される最大の理由は、WQHD解像度で最大275Hzという超高リフレッシュレートを実現しながら、市場想定価格が4万円台(セール時には3万円台後半)という驚異的な価格設定にあります。通常、WQHD/240Hz超のモデルは5万円〜7万円台が相場ですが、EX-GDQ271UAはその常識を覆しました。
初心者には「これ一台で数年は買い替え不要」な決定版として、中級者には「フルHDからの卒業」に最適なメインモニターとして、今選ぶべき次世代スタンダードの魅力を深掘りします。
EX-GDQ271UAの基本スペックとAHVAパネルの正体
EX-GDQ271UAの心臓部といえる基本スペックは以下の通りです。
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| パネルサイズ | 27型ワイド(非光沢) |
| パネル種類 | AHVA(IPS方式の一種) |
| 最大解像度 | 2560×1440(WQHD) |
| 最大リフレッシュレート | 275Hz(DisplayPort接続時) |
| 応答速度 | 1ms[GTG](オーバードライブ レベル3設定時 0.2ms[GTG]) |
| 輝度 | 400cd/平方メートル |
| コントラスト比 | 1000:1 |
| スピーカー | 2.0W + 2.0W(ステレオ) |
| 入力端子 | HDMI ×2、DisplayPort ×1 |
AHVAパネルとは?IPSパネルとの違い
スペック表にある「AHVA(Advanced Hyper-Viewing Angle)」は、台湾AUO社が製造するパネルで、技術的には「IPS方式」と同等です。従来のIPSパネルと比較して、以下の強みを持っています。
- 高速応答への特化:IPSの弱点だった応答速度を改善し、高リフレッシュレート下でも残像感を最小限に抑制。
- 優れた視野角と発色:上下左右178度の視野角を誇り、斜めから見ても色の変化が少ないIPS特有の美しさを維持。
- 黒の締まり:安価なIPSパネルに見られる「白浮き」が少なく、映画鑑賞時の没入感も高い。
「Clear AIM」機能によるモーションブラー低減
IODATA独自の「Clear AIM(クリア エイム)」機能は、リフレッシュレートに合わせてバックライトを点滅させることで、網膜残像を軽減します。FPSゲームにおいて高速に視点を振った際も、敵の輪郭がクッキリと視認でき、エイム精度の向上を物理的にサポートします。
【販売ルート別】EX-GDQ271UA・KH-GDQ271UA・HT-GDQ271UAの違い
市場には似た型番が複数存在しますが、これらの中身は「すべて同一スペック」です。
| 型番 | 主な販売ルート | 保証・サポート |
|---|---|---|
| EX-GDQ271UA | Amazon、楽天等のオンラインショップ | メーカー3年保証 |
| KH-GDQ271UA | ヨドバシ、ビックカメラ等の家電量販店 | メーカー3年保証 |
| HT-GDQ271UA | 特定の法人・通販流通ルート | メーカー3年保証 |
製品仕様に差はないため、購入時点の「実売価格」や「付与ポイント」で選んで問題ありません。AmazonのEX型番は大型セール時に値下がりしやすく、量販店のKH型番は独自の長期保証を付帯できるメリットがあります。
上位モデル比較:EX-GDQ271UA vs EX-GDU271JAD
IODATAのフラッグシップモデル「EX-GDU271JAD」との違いを明確にします。
| 機能・スペック | EX-GDQ271UA(本機) | EX-GDU271JAD(上位) |
|---|---|---|
| 解像度 | WQHD(2560×1440) | 4K(3840×2160) / FHD切替 |
| 最大リフレッシュレート | 275Hz | 4K時 240Hz / FHD時 480Hz |
| 市場想定価格 | 約49,800円 | 約128,000円 |
| パネル種類 | AHVA(IPS系) | 高速IPS |
EX-GDU271JADの「4K/FHD 2モード切替」の価値
上位モデルは、美麗なグラフィックを楽しむ「4K/240Hzモード」と、競技シーン向けに画面を24インチ相当に縮小する「FHD/480Hzモード」を切り替え可能です。
- EX-GDQ271UAを選ぶべき人:予算を5万円以下に抑え、最高峰の滑らかさと十分な高画質を両立したい大半のユーザー。
- EX-GDU271JADを選ぶべき人:10万円以上の予算があり、プロレベルの480Hzと映画用の4Kを1枚で完結させたい極限志向のユーザー。
実機レビューから判明したメリット・デメリット
メリット1:WQHDによる圧倒的な表示領域
フルHDの約1.8倍の情報を表示できるWQHDは、ゲームだけでなく作業効率も劇的に高めます。ブラウザを2枚並べても重なりが少なく、動画編集ソフトのタイムラインも広く見通せます。
メリット2:275HzがFPSの勝率に与える影響
144Hzから275Hzへの移行は、数字以上のインパクトがあります。Apex LegendsやVALORANTにおいて、敵が飛び出してきた際の「初動」がより早く視覚に届くため、エイムの追従性が物理的に向上します。
メリット3:HDR400対応の美しい映像体験
DisplayHDR 400認証を取得しており、HDR対応ゲームでは明暗差が豊かに表現されます。AHVAパネルの鮮やかな発色と相まって、オープンワールドゲームの描写は圧巻です。
デメリット1:スタンドの専有面積
多機能なスタンドですが、台座がやや大きくデスク上のスペースを占有します。奥行きが浅いデスクの場合は、VESA規格(100×100mm)対応のモニターアーム併用が推奨されます。
デメリット2:要求されるPCスペック
WQHDで275Hzを出し切るには、RTX 4070 Ti以上のグラフィックボードが目安となります。スペックが不足していると、モニターの真価を発揮しきれない点に注意が必要です。
GigaCrysta新シリーズ刷新!3つのラインナップ
2024年以降、GigaCrystaは以下の3シリーズに再定義されました。
- 「S」シリーズ(Supreme):最先端技術のフラッグシップ。EX-GDU271JADなどが該当。
- 「A」シリーズ(Advanced):性能と価格を両立したメインストリーム。本機 EX-GDQ271UA はここに属します。
- 「GCF」シリーズ(Game Competitive Focus):eスポーツ競技特化。24インチクラスの高速駆動モデルが中心。
PS5接続検証:120Hz出力と設定ガイド
PS5がWQHD出力に対応したため、EX-GDQ271UAはコンソールゲーマーにとっても最適解の一つです。
PS5で120Hzを出すための手順
- モニター側:メニューから「スルーモード」をON。
- PS5側(1):[設定] > [保存データとゲーム/アプリの設定] > [ゲームプリセット] > [パフォーマンス優先]を選択。
- PS5側(2):[設定] > [スクリーンとビデオ] > [映像出力] > [120Hz出力]を「自動」に設定。
接続後、映像出力情報で「2560×1440 - 120Hz」と表示されれば設定完了です。
EX-GDQ271UAの性能を引き出すおすすめ設定
- Night Clear Vision:暗所の視認性を向上。レベル2が映像の自然さを保てる推奨値です。
- オーバードライブ:FPSならレベル2〜3、RPGならレベル1が最適。レベル3では応答速度0.2ms[GTG]を実現します。
- 超解像:低解像度コンテンツを鮮明化。「10」前後で微調整するのがベストです。
ユーザーの評判・満足度
- ポジティブ:「この価格で275Hzは魔法。WQHDなので文字も読みやすく仕事も捗る」「発色が綺麗で黒もしっかり沈む」。
- ネガティブ:「メニューボタンが背面にあり操作しづらい」。
操作性に関する不満は見られますが、一度設定すれば頻繁に触る箇所ではないため、画質と速度の満足度が圧倒的に上回っています。
まとめ:EX-GDQ271UAはどんな人におすすめか?
このモニターを買うべき人
- 予算5万円前後で最強環境を作りたい人:この価格帯でWQHD/275Hzに対抗できるモデルは皆無。
- FPSをガチでプレイしつつ、映像美も捨てたくない人:275Hzの速度とAHVAの美しさが共存。
- PS5とPCを共用したい人:双方のハードで最高水準の体験が可能。
別のモデルを検討すべき人
- PCスペックが旧世代(GTX 1660等)の人:WQHDの負荷に耐えられない可能性があります。
- 設置スペースが極端に狭い人:24インチ以下の「GCFシリーズ」が選択肢になります。
総評:
EX-GDQ271UAは、日本メーカーであるIODATAが「高解像度」「高リフレッシュレート」「低価格」を完璧なバランスで形にした傑作です。現在の市場で最も失敗しない、間違いのない一台と言えるでしょう。


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