ロジクールの2026年最新ラインナップの中でも、特に注目を集めるビジネス特化型の「Zone Wired 2 (ZONEWIRED2GR)」と、ライフスタイル融合型の「G325 LIGHTSPEED」。一見すると「有線か無線か」の違いだけに思えますが、その設計思想とターゲット層は驚くほど対照的です。
ここでは、両モデルのスペック比較から、実際の利用シーンにおけるメリット・デメリット、さらには旧モデルからの進化点までを徹底的に深掘りします。
Zone Wired 2 と G325 LIGHTSPEED の詳細スペック比較
まずは、両製品のハードウェアスペックを詳細な数値で比較します。ビジネスとゲーム、それぞれの領域で求められる性能が数字に如実に表れています。
| 比較項目 | Zone Wired 2 (ZONEWIRED2GR) | G325 LIGHTSPEED |
|---|---|---|
| 発売日 | 2026年1月22日 | 2026年2月26日 |
| 直販価格(税込) | オープン価格(実売想定16,000円前後) | 14,080円 |
| 接続方式 | 有線(USB-C / USB-Aアダプター付属) | 無線(LIGHTSPEED / Bluetooth) |
| 本体重量 | 223.5g | 212g |
| ドライバーサイズ | 40mm | 32mm |
| 周波数特性 | 20Hz - 20kHz(音楽モード) | 20Hz - 20kHz |
| マイク形式 | ブームマイク(ECMおよびMEMS) | 内蔵デュアルビームフォーミングマイク |
| ノイズ抑制機能 | AI双方向ノイズキャンセリング | AIノイズリダクション |
| バッテリー寿命 | 無制限(有線給電) | 最大24時間以上の連続使用 |
| 対応ソフトウェア | Logi Tune | Logicool G HUB |
| サステナビリティ | 再生プラスチック使用 / 認証済 | 再生プラスチック使用 / 低炭素設計 |
Zone Wired 2 (ZONEWIRED2GR) の深掘り:Web会議の質を劇的に変える「静寂」の技術
ビジネス環境におけるヘッドセットの役割は、単に「音を聞く」ことではなく「円滑なコミュニケーションを成立させる」ことです。Zone Wired 2はこの一点において、他の追随を許さない機能を備えています。
AI双方向ノイズキャンセリング「Advanced Call Clarity」の実力
Zone Wired 2の最大の武器は、AI技術を駆使した双方向のノイズ抑制機能です。一般的なヘッドセットが「自分の周囲の雑音」を消すのに対し、このモデルは「通話相手側のノイズ」をも抑制します。
- 自分側のノイズ抑制: 4つのマイクとAIアルゴリズムにより、周囲のタイピング音、エアコンの動作音、さらには近くの席の話し声を最大で20dB以上減衰させます。
- 相手側のノイズ抑制: 相手がカフェや騒がしい屋外から参加している場合、受信した音声信号から雑音成分をAIがリアルタイムで分離。相手の声だけをクリアに浮き立たせます。
40mmドライバーによる「会話」への最適化
Zone Wired 2には、ビジネスモデルとしては大型の40mmオーディオドライバーが搭載されています。特筆すべきは、Logi Tuneソフトウェアを介した「EQ設定」の自動切り替えです。Web会議中は「会話モード」として中音域を強調し、音楽再生時には低音と高音を豊かに鳴らす「音楽モード」へとシームレスに変化します。
運用ストレスを排除するハードウェア設計
有線モデルである最大のメリットは、管理コストの低さです。24時間365日、充電を気にせず即座に使用できる信頼性は、カスタマーサポートや連続したWeb商談を行うプロフェッショナルにとって何物にも代えがたい価値となります。
- フリップミュート機能: マイクブームを上に跳ね上げるだけで物理的にミュート状態になります。ソフトウェア操作不要で、確実なプライバシー確保が可能です。
- インラインコントローラー: 手元のボタンで音量調整、受話・終話、Teams等のアプリ起動が可能です。
G325 LIGHTSPEED の深掘り:ゲーミング性能と「外使い」を両立する新基準
G325 LIGHTSPEEDは、ロジクールGブランドが提案する「ライフスタイル・ゲーミング」の完成形です。これまでの「ゲーミングヘッドセット=巨大、派手、ブームマイク」という固定観念を完全に打破しています。
ブームマイクを廃止した「ステルス・デザイン」
G325の最大の特徴は、口元に伸びるマイク棒(ブームマイク)が存在しないことです。イヤーカップ内部にデュアルビームフォーミングマイクを搭載しており、声の音源方向を特定して集音することで、ブームマイクなしでもクリアなボイスチャットを実現しています。
これにより、外出時にスマホで音楽を聴く「ヘッドホン」として使用しても、全く違和感のない外観を手に入れました。
212gの超軽量設計がもたらすメリット
重量212gという数値は、ワイヤレスゲーミングヘッドセットとしては世界最軽量クラスです。長時間のゲームプレイにおいて、首や肩にかかる負荷は以下の数式で表される圧力 に比例します。
(: 質量, : 重力加速度, : 接地面積)
G325は質量 を極限まで減らすことで、数時間に及ぶレイドバトルやランクマッチでも、装着していることを忘れるほどの快適さを提供します。
LIGHTSPEEDとBluetoothのハイブリッド接続
- LIGHTSPEED: 独自の2.4GHzワイヤレス接続により、遅延を1ms以下に抑制。音の定位(方向)が重要なFPSゲームにおいて、有線と遜色ないパフォーマンスを発揮します。
- Bluetooth: 映画鑑賞やスマホゲーム、外出時のリスニングに最適です。
※注意: G325はLIGHTSPEEDとBluetoothの同時接続・ミックス再生には対応していません。切り替えボタンによる手動切り替えとなります。
利用シーン別:あなたが選ぶべきはどちらか?
読者の皆様のライフスタイルに合わせ、どちらのモデルがより「投資対効果」が高いかを判定します。
ケースA:1日3時間以上のWeb会議がある「リモートワーカー」
- 推奨:Zone Wired 2
- 理由: AIによる「相手のノイズも消す」機能は、聞き取りの疲れを劇的に軽減します。また、長時間の会議でワイヤレスのバッテリー切れを心配するストレスから解放されます。
ケースB:放課後や仕事後にFPSを楽しみ、外出時も音楽を聴く「アクティブユーザー」
- 推奨:G325 LIGHTSPEED
- 理由: ブームマイクがないため、外では高音質なワイヤレスヘッドホンとして機能し、家ではガチのゲーミングデバイスとして機能します。「1台2役」によるコストパフォーマンスは最強です。
ケースC:眼鏡を着用しているユーザー
- 推奨:G325 LIGHTSPEED
- 理由: 212gと非常に軽く、側圧(頭を締め付ける力)が最適化されているため、眼鏡のフレームがこめかみに食い込む痛みが大幅に軽減されます。
ソフトウェアによるカスタマイズ性の比較
ハードウェアのポテンシャルを引き出す「Logi Tune」と「G HUB」の違いを整理します。
| ソフトウェア | Logi Tune (Zone Wired 2) | Logicool G HUB (G325) |
|---|---|---|
| 主な機能 | 通話品質の調整・デバイス管理 | ゲームプロファイル・音響設定 |
| マイク設定 | サイドトーン(自分の声の戻り)調整 | Blue VO!CE(放送品質フィルター) |
| イコライザー | 会話・音楽・カスタムの3種 | 10バンド詳細EQ・コミュニティ共有 |
| 特殊機能 | AIノイズキャンセリングの強度設定 | バーチャルサラウンド設定 |
Logi Tuneは「シンプルさと確実な動作」を重視しており、ビジネスマンが迷わず使えるUIになっています。一方、G HUBは「徹底的な自分専用設定」を追求するゲーマー向けのプロ仕様です。
旧モデルからの進化点:買い換える価値はあるか?
現在、旧モデルを使用している方に向けて、アップグレードの妥当性を検証します。
Zone 750 / Zone Wired からの乗り換え
- 結論: AIノイズキャンセリングに魅力を感じるなら「買い」です。
- 理由: 従来モデルでは消せなかった「相手側の騒音」を消せるようになったことは、コミュニケーションの質を根本から変える技術革新です。
G435 からの乗り換え
- 結論: 「音質」と「設定の自由度」を求めるなら「買い」です。
- 理由: G435は最軽量(165g)ですが、G HUB非対応で音の調整ができませんでした。G325はG HUBに対応し、24bitの高解像度オーディオに対応したことで、リスニング体験が一段階向上しています。
まとめ:あなたの「音」の課題を解決する一台を
今回の比較を総括すると、以下のようになります。
- Zone Wired 2 (ZONEWIRED2GR) は、ビジネスにおける「情報の正確な伝達」を追求した、コミュニケーションのプロツールです。
- G325 LIGHTSPEED は、「遊びと日常の境界」をなくし、どこでも最高の音響環境を持ち運ぶためのライフスタイルツールです。
あなたが今、最もストレスを感じているのは「Web会議での聞き取りにくさ」でしょうか?それとも「ヘッドセットの重さと使い分けの面倒さ」でしょうか?
その答えが、あなたが手にするべきモデルを指し示しています。


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