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最新グラフィックカードとCPUの組み合わせによる、最強コスパ構成のススメ

PCゲームを快適にプレイするために重要な役割を果たすグラフィックカードとCPU。 それぞれに様々なモデルが存在し、価格帯も性能も多岐に渡ります。 そこで今回は、Amazon.co.jpで販売されている、最新のグラフィックカードとCPUの中から、コスパと性能のバランスに優れた組み合わせを調査しました。

目次

グラフィックカードとCPUの性能ランキング

まずは、Amazon.co.jpで販売されている最新のグラフィックカードとCPUの性能を比較し、それぞれの価格帯における性能ランキングを見ていきましょう。

グラフィックカード性能ランキング

Amazon.co.jpで販売されている最新のグラフィックカードは、NVIDIAのGeForce RTX 40シリーズとGeForce RTX 50シリーズ、AMDのRadeon RX 7000シリーズが主流です。GeForce RTX 50シリーズは、最新のAda Lovelaceアーキテクチャを採用し、前世代のRTX 40シリーズを凌駕する性能を誇ります。 特にRTX 5090は、2025年2月現在、GeForceシリーズで最高峰の性能を誇ります。 これは、前世代のRTX 4090と比較してCUDAコア数が16,384から24,576に、クロック周波数も2.52GHzから2.9GHzに増加しており、処理能力が大幅に向上しているためです。 また、GDDR7メモリに対応することで、データ転送帯域幅が向上し、より高速なデータ処理が可能になっています。  

一方、AMD Radeon RX 7000シリーズも、RDNA 3アーキテクチャを採用し、高い性能を誇ります。 特にRX 7900 XTXは、RTX 4090に匹敵する性能を備えながら、価格が比較的安価であることが魅力です。  

メーカーモデル名性能目安価格帯発売日
NVIDIAGeForce RTX 5090計測中30万円以上2025年1月
NVIDIAGeForce RTX 4090524820万円以上2022年10月
NVIDIAGeForce RTX 4080 SUPER483115万円前後2024年1月
AMDRadeon RX 7900 XTX431415万円前後2022年12月
NVIDIAGeForce RTX 4080472515万円前後2022年11月
NVIDIAGeForce RTX 4070 Ti SUPER450013万円前後2024年1月

CPU性能ランキング

Amazon.co.jpで販売されているCPUは、IntelのCore iシリーズ、Core Ultraシリーズと、AMDのRyzenシリーズが主流です。Intelの最新CPUであるCore Ultraシリーズは、デスクトップCPUとして初めてNPUを搭載し、AI処理性能が大幅に向上しています。 また、PコアとEコアの組み合わせにより、高性能と省電力を両立しています。 Core Ultra 9 285Kは、PassMarkスコアで67993を記録し、2024年10月現在、IntelのデスクトップCPUで最高性能を誇ります。  

一方、AMDのRyzenシリーズも、Zen 4アーキテクチャを採用し、高いシングルスレッド性能とマルチスレッド性能を誇ります。 特にRyzen 9 7950X3Dは、3D V-Cacheを搭載し、ゲーム性能を向上させています。  

メーカーモデル名PassMarkスコア価格帯発売日
IntelCore Ultra 9 285K6799310万円以上2024年10月
IntelCore i9-14900K5964510万円以上2023年10月
IntelCore Ultra 7 265KF591537万円前後2024年10月
AMDRyzen 9 7950X3D336768万円前後2023年3月
AMDRyzen 7 7800X3D336527万円前後2023年4月

目的別、最適な組み合わせ

ゲーム

PCゲームを快適にプレイするには、CPUとGPUのバランスが重要です。 高性能なGPUを搭載していても、CPUの性能が低いと、GPUの性能を十分に引き出せません。 これは「ボトルネック効果」と呼ばれ、システム全体のパフォーマンスを制限する要因となります。  

ボトルネック効果とは

ボトルネック効果とは、システムの構成要素の中で、最も性能が低い部分が全体の性能を制限してしまう現象のことです。 PCゲームにおいては、CPUとGPUの性能バランスが崩れている場合に発生しやすくなります。 例えば、高性能なGPUを搭載していても、CPUの性能が低い場合は、GPUが本来の性能を発揮できず、フレームレートが低下したり、カクつきが発生したりする可能性があります。  

推奨組み合わせ例

CPUバランスのよいGPU用途例
Core i3-13100GeForce RTX 3050 / GTX 1650VALORANT、League of Legendsなど、比較的軽いゲーム
Core i5-14600KGeForce RTX 4080 / RTX 4070 / RTX 4060 Ti / Radeon RX 6800 XT / RX 7800 XTApex Legends、フォートナイト、モンスターハンターライズなど、中程度の重さ
Core i7-14700KGeForce RTX 4080 / RTX 4070 Ti super / Radeon RX 7900 XT / RX 7700 XT / RX 6800 XTサイバーパンク2077、Flight Simulatorなど、重いゲーム
Core i9-14900KGeForce RTX 4090 / RTX 4080 / RTX 4070 Ti super / Radeon RX 7900 XTX / RX 7900 XTあらゆるゲームを高画質・高フレームレートで
Ryzen 5 7600XGeForce RTX 4060 Ti / RTX 3060 Ti / Radeon RX 7600 / RX 6700 XT / RX 6600VALORANT、フォートナイトなど
Ryzen 7 7700XGeForce RTX 4070 Ti super / RTX 4070 / RTX 3060 Ti / Radeon RX 7900 XTX / RX 6900 XTApex Legends、FF14など
Ryzen 9 7900XGeForce RTX 4080 super / RTX 4070 Ti super / Radeon RX 7900 XT / RX 7800 XTサイバーパンク2077、エルデンリングなど

最新のゲームタイトルをプレイするなら、CPUはCore i5以上、GPUはGeForce RTX 3060以上がおすすめです。 また、高リフレッシュレートのゲーミングモニター(144Hzや240Hzなど)を使用する場合は、さらに上位のGPUが必要になります。 プレイするゲームタイトルによって推奨スペックが異なるため、事前に確認しておきましょう。  

AMD Smart Access Memory

AMDのCPUとGPUを組み合わせる場合は、「AMD Smart Access Memory」という技術を利用することで、パフォーマンスを向上させることができます。 これは、CPUがGPUのメモリ全体にアクセスできるようにすることで、データ転送のボトルネックを解消する技術です。  

ゲームに最適なCPU

ゲーム性能を最優先するなら、AMD Ryzen 7000シリーズ、特にX3Dモデルがおすすめです。 X3Dモデルは、大容量のL3キャッシュを搭載しており、ゲーム中の処理を効率的に行うことができます。 これは、フレームレートの向上だけでなく、フレームタイムの安定性にも大きく貢献します。  

動画編集

動画編集には、CPUとGPUの両方のパワーが求められます。 特に、高解像度動画の編集やエフェクト処理には、高性能なGPUが不可欠です。  

推奨グラフィックカード

4K動画編集には、NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズやAMD Radeon RX 6000シリーズなどのハイエンドクラスのGPUが推奨されます。 これらのGPUは、高い計算能力と大容量のVRAMを備えており、4K動画編集の要求に応えます。 また、GPUのVRAM容量は、動画編集においても重要です。 大きなテクスチャや複雑なシェーダーを扱う場合は、少なくとも8GB以上のVRAMが望ましいでしょう。  

3Dモデリング

3Dモデリングにおいても、CPUとGPUの性能が重要です。 複雑な3Dモデルのレンダリングには、高性能なGPUが不可欠です。  

推奨グラフィックカード

  • NVIDIA T1000 / RTX A2000以上  
  • NVIDIA Quadro RTX 4000 / AMD Radeon Pro WX 7100  

AutoCAD、Inventor、Revitなどの主要な3D CADソフトウェアには、「認定」されたグラフィックボードがあります。 安定した動作を期待するには、できるだけグレードの高いグラフィックボードを使うべきでしょう。 また、3Dモデリングにおいても、GPUのVRAM容量は重要です。 複雑な3Dモデルを扱う場合は、8GB以上のVRAMがあると、よりスムーズに作業を進めることができます。  

3Dモデリングに最適なPC環境

3Dモデリングを快適に行うためには、高性能なCPUとGPUだけでなく、大容量のメモリ、高速なストレージ、そして十分な冷却性能も必要です。 また、ファイルやバックアップデータを効率的に管理するために、外付けSSDやHDDを活用するのも良いでしょう。  

消費電力と発熱量

高性能なCPUとGPUは、消費電力と発熱量も大きくなる傾向があります。 省電力性を重視する場合は、TDPの低いCPUやGPUを選びましょう。 また、CPUクーラーの選択も重要です。 特にTDPの高いCPUを使用する場合は、高性能なCPUクーラーを使用することで、冷却性能を高め、騒音を抑えることができます。  

グラフィックカードの冷却方式

グラフィックカードの冷却方式には、空冷式と液冷式があります。 空冷式は、ヒートシンクとファンを使ってGPUの熱を冷やす一般的な方式です。 一方、液冷式は、水冷ユニットを用いて液体で熱を吸収・放出する方式です。 液冷式は、空冷式よりも冷却性能が高いですが、コストが高くなる傾向があります。  

低発熱CPU

低発熱GPU

将来性

将来性を考慮するなら、最新のアーキテクチャを採用したCPUとGPUを選びましょう。 また、PCI Express 5.0やDDR5メモリなど、最新の規格に対応していることも重要です。  

AI PCの台頭

近年、AI PCと呼ばれる、AI処理に特化したパソコンが登場しています。 AI PCは、CPUにNPU (Neural Processing Unit) を搭載することで、AI処理を高速化することができます。 AI技術の進化に伴い、AI PCの需要は今後ますます高まると予想されます。  

PCI Express 5.0

PCI Express 5.0は、PCI Express 4.0の後継となる規格で、データ転送速度が2倍に向上しています。 最新のGPUは、PCI Express 5.0に対応することで、より高速なデータ転送が可能になり、パフォーマンスを向上させることができます。  

将来性のあるCPU

将来性のあるGPU

GPU市場の動向

GPU市場は、ゲームの普及やAIの進展、データセンターおよびビッグデータ処理の需要拡大といった要因で、今後も拡大していくと予想されます。 特に、生成AIの用途での注目度の高まりもあり、高度な科学計算用途でのデータセンター向けGPU需要の増加が見込まれます。 また、米中対立による米国の輸出規制の影響で、中国では高性能なGPUが入手しづらくなっており、日本など海外での需要が高まっています。  

ユーザーレビュー

グラフィックカード

  • GeForce RTX 5070 Tiは、RTX 4080を超える性能を備えながら、消費電力はRTX 4070 Tiと同等と、高い評価を得ています。  
  • Radeon RX 6800は、電力効率が高く、3Dグラフィックを滑らかに描画できると好評です。  

CPU

  • Intel Core i7は、安定した性能と信頼性で、多くのユーザーから支持されています。  
  • AMD Ryzen 7 7800X3Dは、ゲーム性能に優れ、消費電力が低い点が評価されています。  

専門家の意見

  • グラフィックカードは、ゲーム用途ではNVIDIA GeForceシリーズが優位ですが、コストを抑えたい場合はAMD Radeonシリーズも検討する価値があります。 特に、AMD Radeonシリーズは、色彩表現が豊かであるため、動画編集やデザイン作業などのクリエイティブ作業に適しています。  
  • CPUは、シングルコア性能を重視するならIntel、マルチコア性能を重視するならAMDがおすすめです。 また、ゲームやテレワークでの利用であれば、シングルコア性能に優れた Intel がおすすめです。 複数のアプリケーションを用いて大量の演算を行うプログラミングや科学技術計算処理であれば、マルチコア性能に優れた Ryzen がおすすめです。  

結論

Amazon.co.jpで販売されている、最新のグラフィックカードとCPUを組み合わせることで、PCゲームや動画編集、3Dモデリングなど、様々な用途で快適な作業環境を構築できます。 予算や目的に合わせて、最適な組み合わせを選びましょう。 CPUとGPUの性能バランスだけでなく、メモリやストレージの容量、電源ユニットの容量なども考慮することが重要です。

予算別のおすすめ構成例(Amazon.co.jp)

予算CPUグラフィックカードRAMストレージ用途例
10万円Core i3-13100FGeForce GTX 16508GB500GB SSDとにかく安く済ませたい方、軽いゲーム
15万円Ryzen 5 7600XGeForce RTX 306016GB1TB SSDフルHDで快適にゲームをしたい方
20万円Core i5-14600KGeForce RTX 407016GB1TB SSDWQHDでゲームをしたい方、動画編集
25万円Ryzen 7 7700XRadeon RX 7800 XT32GB2TB SSD4Kでゲームをしたい方、動画編集
30万円以上Core i9-14900KGeForce RTX 409064GB2TB SSD + 2TB HDD最高峰の性能を求める方、3Dモデリング

補足

  • 上記はあくまでも一例です。 予算や用途に合わせて、CPUやグラフィックカードのグレードを調整してください。
  • 最新のCPUやグラフィックカードは、発売直後は価格が高いため、少し時間を置いてから購入するのも良いでしょう。 ただし、GPUの価格は変動しやすく、再び値上がりする可能性もあるため注意が必要です。  
  • BTOパソコンを購入する場合は、CPUとグラフィックカードの組み合わせだけでなく、メモリやストレージの容量、電源ユニットの容量なども確認しましょう。  
  • CPUを選ぶ際は、マザーボードとの互換性を確認しましょう。 異なるソケットのCPUは、同じマザーボードで使用することができません。  
  • PCケースのスペースに限りがある場合は、ロープロファイルのグラフィックカードも選択肢の一つです。 ロープロファイルのグラフィックカードは、通常のグラフィックカードよりも小型で、省スペースPCに適しています。  
  • 高性能なCPUとGPUを使用する場合は、850W以上の電源ユニットを使用することをおすすめします。 これは、システムの安定性を確保し、電力不足による問題を防ぐためです。  
  • グラフィックカードのドライバーは、パフォーマンスや安定性に影響を与えるため、最新の状態に保つことが重要です。 また、長期的な使用を考慮する場合は、ドライバーのサポート状況も確認しておきましょう。  

最後に

この記事では、Amazon.co.jpで販売されている最新のグラフィックカードとCPUの組み合わせについて解説しました。 コスパと性能のバランス、消費電力と発熱量、将来性、ユーザーレビュー、専門家の意見などを考慮し、最適な組み合わせを選びましょう。 また、CPUとGPUの性能バランスだけでなく、メモリやストレージの容量、電源ユニットの容量、冷却性能なども考慮することが重要です。

この記事が、グラフィックカードとCPU選びの参考になれば幸いです。

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